音楽と電子機器業界の巨人である Rupert Neve と Bob Moog 両氏の類似点を否定することはできません。昨年、Moog から Rupert Neve Designs のもとに、ノースカロライナ州アシュビルのファクトリーにあるリニューアルされた彼らの Sound Lab へ、RND のレコーディング機器を導入したいとの打診が届きました。もちろん、RND チームは喜んでそれに応えています。
以下は、Moog のブランドディレクター・Logan Kelly 氏への簡単なインタビューです。
- ここ数年、あなた方のスタジオから素晴らしいアーティストのコンテンツがたくさん出てきていますね。新しい Sound Lab について教えていただけますか?
Moog Sound Lab は、Moog ファクトリーにおける全ての芸術的コラボレーションの中心地です。シンセシスとサウンドの有機的な探求のために設計されたフル機能を備える電子音楽スタジオで、シングルルームのパフォーマンス・スタジオはマルチルームのクリエイティブ・スイートへと拡張され、さらに多様なワークフロー、プロジェクト、アイデアに対応できるようになりました。私たちはここを、アーティストや訪問者が創造性を刺激され、新しいサウンドを発見し、新しい可能性を探求するための音響リソースとなるよう設計したのです。
- どうして RND 製品を導入するに至ったのでしょうか?
私たちと同じように、あなた方(Rupert Neve Designs)は最高品質のツールを生み出し、イマジネーションをかきたて、創造的なプロセスの一瞬一瞬を有意義な経験にすることに専念していますからね。
- RND のどのユニットを、どういう理由でお使いですか?
Moog Sound Lab には、2台の Shelford Channel と、5060 Centerpiece をセットしています。ご存知かもしれませんが、Moog はアナログ機器が放つトーンの絶対的ファンであるため、崇敬される Neve のクラシックなアナログレコーディングコンソールサウンドが必要な時には、Shelford Channel を使います。5060 Centerpiece は、柔軟性とアナログサミングのためにチョイスしました。レコーディングを盛り上げ、Moog Sound Lab のあらゆるものを結びつけてくれる存在ですよ。
- Bob Moog と Rupert Neve の類似点を否定することはできません。私たちも常にあなた方のギアのファンなのですが、“Rupert Neve の設計” と言えば、何を意味するとお考えですか?
Moog という名前がアナログシンセサイザーの代名詞であるのと同じように、Neve という名前はオーディオレコーディングテクノロジーの代名詞ですね。Bob と Rupert 両氏の、楽器や製品のクオリティーに常にひたむきな生き方は模範となります。私たちのシンセサイザーのサウンドは非常に重要なものであり、Rupert Neve Designs は私たちが楽器を最高の状態でお見せするための支えとなってくれています。