sEマイクで始めるホーム&スタジオレコーディングのテクニック:#1 ボーカルレコーディング前編

sE Electronics マイクを使ったレコーディングに役立つTipsをご紹介します。ナビゲーターは AT-Music 代表の辻 敦尊さんです。

こんにちは。AT-Music の辻と申します。

これから複数回に渡って sE Electronics のマイクを使用しながらレコーディングの基本テクニックなどをご紹介していきたいと思います。

「これからマイクを使用したレコーディングに挑戦してみたい人」や「マイクを買ってみたけどその使い方がよくわからない」といった方はぜひ参考にしてみてください。そして sE Electronics マイクの実際の音質などが気になっている方向けに実際のサウンドファイルも載せていくようにしますのでそちらもぜひ参考にしてみていただけたらと思います。

第1回目となる今回は ボーカルレコーディング前編 として、まずマイク1本を使用したレコーディングのハードウェアまわりのセットアップを中心に説明していきたいと思います。

今回使用するマイクは sE2200 というモデルで、手に入れやすい価格帯でありながら音質面でも信頼のおける製品となります。

基本的な構造や性能を先に説明しておくと、単一指向性(カーディオイド型)タイプのコンデンサーマイクで、-10dB / -20dB の切り替えが可能なパッドスイッチや80Hz / 160Hz から選択可能なローカットフィルターを搭載したマイクとなっています。今回はボーカルレコーディングで使用してみますがサックスやドラムなどといった大音量の楽器にも向いている比較的オールマイティーに使用可能なマイクだと思います。

それでは、ここからは具体的な手順説明に入っていきたいと思います。

  1. DAWをインストールしたコンピューターにマイクプリを搭載したオーディオインターフェースを接続し、認識させます。
    ※今回は例としてDAWに Steinberg Cubase Pro 8 を使用してみます。
  2. マイクスタンドにマイクをセットします。この際、安定した場所にマイクスタンドをセッティングした上で、マイクスタンドの3本ある脚のうち1本をマイク取り付け方向に合わせてセッティングするようにしましょう。そうしておく事で間違ってマイクスタンドが倒れてしまった場合などに演奏者や楽器にぶつかる可能性を低減させる事ができます。とても大切な事なので覚えておくようにしましょう。
    ポイント!

    マイクに対して息がかかり「ボッ」などといった吹かれを防ぐ目的などでポップポップシールドを合わせて設置する手法もよく用いられます。ここでは sE2200 に標準で付属している Isolation Pack (ショックマウント + ポップシールド) を使ってセットアップしてみました。
    ※ショックマウントの事はサスペンションホルダー、ポップシールドの事はポップフィルターやポップガードなどと呼ぶこともあります。
  3. マイクを使用してレコーディングする際はまわりの環境ノイズ(エアコンの音など)や壁、譜面台などからの反射音などがマイクに乗らないように気を遣う事も大切です。ここでは sE Electronics からリリースされているリフレクションフィルター RF-X を用いてそれらへの対策をしてみました(録音中はエアコンをオフにするようにしましょう)。
  4. マイクに搭載されている機能を設定していきます。今回使用する sE2200 でボーカルをレコーディングする場合はパッドスイッチを0dbに、ローカットフィルターはOFFの状態に設定しました。もし音量の大きい楽器などを録る際はパッドを-10dbや-20dbに設定したり、不要な低域を感じるような場合はローカットフィルターを80Hzや160Hzに設定して対応すると良いでしょう。
  5. マイクとマイクプリアンプをマイクケーブルで接続し、ファンタム電源をONにします。この時オーディオインターフェースからノイズが出る場合もあるのでマイクの入力レベルやスピーカーの出力レベルは絞っておく事をオススメします。
    ポイント!
    ファンタム電源がONの状態でマイクを抜き挿しする事はやめましょう。マイクや周辺機器を故障させてしまう可能性があります。さらに言うとファンタム電源をOFFにしてから30秒程度は時間をおいてからケーブルの抜き挿しをするようにした方が良いでしょう。これも機器の故障を防ぐ事につながります。
  6. 次に、マイクの入力レベルを仮の状態で調整しておきます。この際のひとつの目安として、マイクプリアンプの入力レベルを30db程度に設定してみると良いでしょう
    例:Universal Audio Apollo の場合であれば Console 上の下記赤枠箇所などで設定します。

さぁこれで基本的なハードウェアのセットアップは整いました。次回はこの続きとしてボーカルレコーディングにおけるソフトウェアのセットアップをご紹介すると同時に、実際に sE2200 で録音したサウンドを聴いてもらいたいと思います。

次回も是非ご覧ください。  

辻 敦尊(つじあつたか)

音楽家・クロスメディアアーティスト

中学時代より作曲とギターを始め、20歳からプロとしての音楽家活動をスタート。
また、音楽家としての活動と並行しながらコンピュータ系のエンジニアとしても長年活動。
企業向けに音を中心としたコンテンツ制作や開発協力などをおこなう事が多く、ここ数年では音楽分野以外にも3Dコンテンツ制作に関する執筆業やサラウンドや立体音響コンテンツ制作、映像コンテンツ制作、プログラミングなど幅広いジャンルで制作プロジェクトに関わっている。

AT-Music 代表

AT-Music ホームページ

関連記事

ページトップへ