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Universal Audio : マイクプリアンプが必要な5つの理由

マイクプリアンプほど議論を巻き起こす機材はありません。数多のブランド、モデル、形状、サイズ、バリエーション、構成から選ぶことができるマイクプリアンプですが、オーディオ信号の流れの中で、最も誤解される部分のひとつでもあります。

マイクプリアンプは廉価なオーディオインターフェイスにも内蔵されており、中にはしっかりしたものもあります。それでは、なぜ外付けのプリアンプにお金をかける必要があるのでしょうか? ましてや複数のプリアンプを用意する必要があるのでしょうか? ここでは、マイクプリアンプが重要な理由を5つ紹介します。

目次

  1. クリーンな入力部を得るため
  2. 透明に収音するため
  3. カラーを使い分けるため
  4. 様々な状況に対応するため
  5. サウンドに一貫性を持たせるため

1. クリーンな入力部を得るため

マイクプリアンプとは、マイクからの小さな出力を、より高いラインレベルにまで増幅するためのものです。ほとんどのオーディオインターフェイスに搭載されているマイクプリアンプがその機能を果たしますが、低価格なインターフェイスの内蔵プリアンプは、一般的に音色や柔軟性に制限があり、ノイズや色付けが加わって、求めているサウンドとは異なってしまう場合があります。一方、高品質のマイクプリアンプは、単純にマイクの音量を大きくするだけではなく、ノイズや歪みを抑えながら余裕のあるヘッドルームを備え、よりクリーンで正確な信号を提供します。

2. 透明に収音するため

当たり前のことですが、ほとんどの場合において、プリアンプの最終目標は、「可能な限り音を透明にキャプチャーする」ことです。素晴らしいプリアンプの音を聴くと、不足しているものにすぐに気付くでしょう。ほとんどの安価なプリアンプは、ある程度のヒスやバックグラウンドノイズが信号に混入してしまいます。良いマイクプリアンプを使うと、信号がいかに静かになるかに驚かされるでしょう。

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▲API 212L は、そのディテールと暖かさで伝説的な存在となっているプリアンプ。通すだけでサウンドを向上させる

3. カラーを使い分けるため

あなたのトラックのサウンドは、ウォームでしょうか? クールでしょうか? 繊細でしょうか? 力強いでしょうか? 経験豊富なレコーディングエンジニアは、画家が筆や色、素材を使い分けるのと同じように、マイクやマイクプリアンプを使い分けます。マイクとプリアンプの組み合わせが違えば、結果も大きく変わります。時間をかけて実験してみてください。それがより良い情報に基づいた、芸術的な決断をするのに役立つことでしょう。

さらに掘り下げると、Neve® 1073® や UA 2108 のように、回路内にトランスとディスクリート・アンプを備えたプリアンプは、様々なカラーや特徴を加えることができます。また、UA 610-A は、信号にハスキーなウォームさとサチュレーションを加えることで有名です。

一方、Grace Design や SSL のプリアンプのようなトランスレスの一体型デザインは、驚くほどの透明性と素材のクリアな表現力で高く評価されています。

4. 様々な状況に対応するため

マイクプリアンプには様々な種類があるため、どのような状況にも対応することができます。ギターを抱えて1人で作曲するなら、シンプルな2chのプリアンプで十分です。たまには生のドラムを録りたい、あるいはバンド全体を録りたいという時は、8ch〜32chまでの、ラックマウント式の多入力マイクプリアンプを組み合わせるといいでしょう。多くのエンジニアにとってマイクプリアンプは、ツアーや移動中のレコーディングに欠かせない、最初に手にする機材となっています。

5. サウンドに一貫性を持たせるため

マイクプリアンプの音や特性に慣れてくると、どのマイクとプリアンプの組み合わせが、どんな用途に最良の結果をもたらすのかがわかってきます。多くのエンジニアは、楽器やボーカルを録音する時に、最初に手にする組み合わせを持っています。マイクとプリアンプの組み合わせによって、どのような音色が得られるのかを知っておくことは判断の指針となり、より良い、より効率的なレコーディングエンジニアになるために役立ちます。

最後に

プリアンプの重要性が分かったところで、Apollo インターフェイスのプリアンプで様々なフレーバーを試してみましょう。UA 610 Tube Preamp & EQ Collection のレトロなチューブ・カラーから、Neve® 88RS® Channel Strip のモダンなアナログのパンチ感まで、伝説的なプリアンプの音楽的な特性が、ボーカル、ギター、シンセ、ドラムなどの信号にどのように有用かを知ることができます。

これらの象徴的なプリアンプを再現する鍵となるのが Unison™ テクノロジーです。Unison 対応プラグインと Apollo の物理的なマイクプリアンプの双方向コントロールとコミュニケーションを利用することで、Neve、API、UA などのマイクプリアンプのユニークなインピーダンスや、ゲインステージのスイートスポット、回路動作のすべてを得ることができます。

— Daniel Keller

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