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Universal Audio : 5分で知る UAD プラグイン(10)Helios Type 69 EQ & Preamp

ビートルズ、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックス……。彼らの名盤に共通する「あの音」の正体を知っていますか? その鍵を握るのが、イギリスの伝説的なカスタムコンソール、Helios Type 69 です。 今回は、Universal Audio がその伝説の回路を忠実に再現したプラグインの魅力をご紹介します。

Helios Type 69 とは? レジェンドたちが愛したコンソール


1960年代から70年代にかけて、ロンドンのオリンピック・スタジオをはじめとするトップスタジオに導入されていたのが Helios 社のコンソールです。

この Type 69 モジュールは、ただの音量調整や補正ツールではありません。通すだけで得られる「躍動感のある低域」と「アグレッシブなミッドレンジ」が最大の特徴です。まさにロックやポップス、レゲエの歴史を作ってきたサウンドそのものなのです。

現代に蘇った2つのプラグイン


UAD 版のコレクションには、用途に合わせて2種類のプラグインが収録されています。

Helios Type 69 Preamp and EQ
最新のモデリング技術で、回路の細部まで再現した決定版。Unison™テクノロジーにも対応しています。

Helios 69

Helios Type 69 Legacy
初代のエミュレーション。シンプルで動作が軽いため、多くのトラックに挿したい時に便利です。

Helios 69 Legacy

音作りの要!主要機能と使い方のコツ


このプラグインの面白さは、独特な操作感にあります。

プリアンプでヴィンテージの質感を加える

インプットゲインを上げることで、Helios 特有の「トリプルアンプ」回路によるリッチな歪み(サチュレーション)を加えることができます。インプットがLINE入力モードでも、Helios のプリアンプをあえてMICに切り替えてゲインを稼ぐことで、より強力なキャラクターをつけるという裏技もあります。

    3バンドEQで直感的なサウンドメイキング

    High(10kHz固定)
    4dBステップで調整。高域に煌びやかさと空気感を与えます。

    High

    Mid(0.7〜6kHz)
    PK(ブースト)とTR(カット)を切り替えて使います。ギターやスネアの存在感を出すのに最適です。

    Mid

    Bass(選べる2つのモード)
    周波数(60〜400Hz)を選べばブースト、「-3〜-15dB」の数値を選べば50Hzのシェルビングカットになります。周波数を選択するだけで、ゲインが「0」でもわずかに音が太くなる実機の挙動まで再現されています。

    Bass

        Apollo ユーザーなら Unison を活用しよう!


        Universal Audio のオーディオインターフェイス Apollo を使っているなら、Unison™スロットに Helios Type 69 Preamp and EQ を挿すのが鉄則です。 プラグイン側でゲインやインピーダンスを操作すると、インターフェイス側のハードウェアが連動し、本物のヴィンテージ機器にマイクを繋いでいるかのようなレスポンスが得られます。なお Apollo X Gen 2 シリーズであれば、Helios Type 69 Preamp and EQ と Helios Type 69 Legacy の両方が標準でバンドルされているので、ユーザーの方はすぐにその効果を試すことができます。

        こんな時におすすめ!


        ドラム
        パンチのあるキックと、ヌケの良いスネアを作りたい時。

        エレキギター
        70年代風の荒々しくも温かいサウンドが欲しい時。

        ボーカル
        存在感があり、オケに埋もれない質感を加えたい時。

        Helios Type 69 は、現代のクリーンすぎるデジタルサウンドに魂を吹き込んでくれるツールです。数々の名盤で聴けるあの太くて粗削りな美しさを、ぜひあなたの楽曲にも取り入れてみてください。

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