Helios Type 69 とは? レジェンドたちが愛したコンソール
1960年代から70年代にかけて、ロンドンのオリンピック・スタジオをはじめとするトップスタジオに導入されていたのが Helios 社のコンソールです。
この Type 69 モジュールは、ただの音量調整や補正ツールではありません。通すだけで得られる「躍動感のある低域」と「アグレッシブなミッドレンジ」が最大の特徴です。まさにロックやポップス、レゲエの歴史を作ってきたサウンドそのものなのです。
現代に蘇った2つのプラグイン
UAD 版のコレクションには、用途に合わせて2種類のプラグインが収録されています。
Helios Type 69 Preamp and EQ
最新のモデリング技術で、回路の細部まで再現した決定版。Unison™テクノロジーにも対応しています。

Helios Type 69 Legacy
初代のエミュレーション。シンプルで動作が軽いため、多くのトラックに挿したい時に便利です。

音作りの要!主要機能と使い方のコツ
このプラグインの面白さは、独特な操作感にあります。
プリアンプでヴィンテージの質感を加える
インプットゲインを上げることで、Helios 特有の「トリプルアンプ」回路によるリッチな歪み(サチュレーション)を加えることができます。インプットがLINE入力モードでも、Helios のプリアンプをあえてMICに切り替えてゲインを稼ぐことで、より強力なキャラクターをつけるという裏技もあります。
3バンドEQで直感的なサウンドメイキング
High(10kHz固定)
4dBステップで調整。高域に煌びやかさと空気感を与えます。

Mid(0.7〜6kHz)
PK(ブースト)とTR(カット)を切り替えて使います。ギターやスネアの存在感を出すのに最適です。

Bass(選べる2つのモード)
周波数(60〜400Hz)を選べばブースト、「-3〜-15dB」の数値を選べば50Hzのシェルビングカットになります。周波数を選択するだけで、ゲインが「0」でもわずかに音が太くなる実機の挙動まで再現されています。

Apollo ユーザーなら Unison を活用しよう!
Universal Audio のオーディオインターフェイス Apollo を使っているなら、Unison™スロットに Helios Type 69 Preamp and EQ を挿すのが鉄則です。 プラグイン側でゲインやインピーダンスを操作すると、インターフェイス側のハードウェアが連動し、本物のヴィンテージ機器にマイクを繋いでいるかのようなレスポンスが得られます。なお Apollo X Gen 2 シリーズであれば、Helios Type 69 Preamp and EQ と Helios Type 69 Legacy の両方が標準でバンドルされているので、ユーザーの方はすぐにその効果を試すことができます。
こんな時におすすめ!
ドラム
パンチのあるキックと、ヌケの良いスネアを作りたい時。
エレキギター
70年代風の荒々しくも温かいサウンドが欲しい時。
ボーカル
存在感があり、オケに埋もれない質感を加えたい時。
Helios Type 69 は、現代のクリーンすぎるデジタルサウンドに魂を吹き込んでくれるツールです。数々の名盤で聴けるあの太くて粗削りな美しさを、ぜひあなたの楽曲にも取り入れてみてください。
