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Nektar Technology : Nektarine v2.5 マニュアル(1. はじめに)

マニュアル, 2022/07/17

該当製品

1. はじめに

Nektarine は、対応する Nektar ハードウェアからプラグインをコントロールできるように設計されており、各種パラメーターの操作とパッチのブラウジングを提供します。

VST、VST3、AU プラグインのホストとして機能する Nektarine は、AAX、AU、VST、VST3 プラグインと互換を持つあらゆるDAWとともにお使いいただけます。

1.1 Nektarine 対応製品

Nektarine は、以下の Nektar 製品と互換性があります。

  • Aura
  • Impact GXP49 / 61 / 88
  • Bitwig、Reason、Studio One とともに使用している時の Panorama P1 / P4 / P6
  • Panorama T4 / T6

Nektarine を使用するユーザーは EULA に同意したものとみなされ、いかなる再配布も固く禁じられていることにご注意ください。

1.2 インストールとセットアップ

Nektarine は、Nektar 社サイト にてユーザーアカウントを作成し、対応製品をご自身のアカウント内に登録していただいた後にダウンロードすることができます。インストール手順は簡単です。

  1. Nektar デバイスをコンピューターのUSBポート、または電源付きUSBハブに接続します(電源が入らないハブは使用しないでください)。
  2. Nektarine インストーラーをダウンロードし、実行します。アカウント内に “DP1_Installer+Factory_SoundBank” という DP-1 のインストールパッケージが含まれている場合、必要に応じてこちらのインストーラーも実行します。
  3. 完了したら、スタンドアロンまたはプラグインとして Nektarine を起動します。DAWのプラグインリストに Nektarine が表示されない場合、DAW側でプラ​​グインスキャンを行なってください。
    Windows 環境の場合、インストールパスは C:\\Program Files\\Steinberg\\VSTPlugins となります。
  4. Nektarine のウェルカムウィンドウで、使用するプラグインフォーマットを選択します。プラグインフォーマットは設定メニュー(歯車アイコンをクリックして開くことができます)からも選択/解除が行えます。
  5. ウェルカムウィンドウ下部に、3つの選択オプションが表示されます :
    - “Start scanning now” をクリックすると、プラグインをドラッグ&ドロップで読み込む方法についての簡単なヒントが表示されます。確認後、“Ok got it, take me to Nektarine” をクリックしてください。お使いのコンピューターにインストールされているすべてのプラグインのスキャンがバックグラウンドで開始されます。スキャン完了後、手順4.で選択したフォーマットのプラグインが表示されるようになります。
    - “Take me to the plugin settings page” をクリックすると、Nektarine の設定メニュー画面が開きます。“Scan Now” ボタンをクリックすると、手順4.で選択したフォーマットのプラグインスキャンが開始されます。
    - “Scan later” をクリックすると、Nektarine のメイン画面が開きます。このオプションを選択した場合、プラグインのスキャンは行われません。
  6. スキャンを終えたプラグインのリストが、ブラウザペインに表示されます。ブラウザペインが開いていない場合は、ヘッダーにある “Browse” ボタンをクリックしください。
  7. 手順2.で DP-1 がインストールされた場合、5.13 パッチの一括インポート の手順に従い、“DP1_Factory_Soundbank.nek” をインポートします。 なお、サウンドバンクのマルチパッチキットは、パッドプロファイルが選択されている場合にのみ表示/ロードできることに注意してください。
    - Panorama T4 / T6 をお使いの場合、本体の [Shift] + [Instrument] ボタンを押して、2つのプロファイルを切り替えます。
    - Aura をお使いの場合、パッドプロファイルが自動的に選択され起動します。

メモ : macOS 10.15 以降の環境で Nektar デバイスが Nektarine をコントロールできない場合、こちらの解決方法 をご参照ください。

1.3 ヘッダ

Nektarine のヘッダ左側に並ぶボタンを活用すると、表示したい情報を瞬時に呼び出すことができます。

  1. 左端から並ぶ3つのボタンは、ラック(Rack)ミックス(Mix)パッド(Pads)各ページの選択に使用します。パッドページは、Aura を接続している場合か、Panorama T4 / T6 を接続し、パッドプロファイルを選択している場合に表示されます。
  2. インスト/インサート(Inst/Ins)、センド(Sends)、ブラウズ(Browse)ボタンは、ラック、ミックス、パッド各ページ内に表示する要素の選択に使用します。
  3. コントロール ボタンと 設定 ボタンは、関連ページを開く場合に使用します。最後の “i” ボタンは、ウェブブラウザで英文マニュアルページを開く場合に使用します。
  4. マルチパッチ(Multipatch)フィールドには、現在ロードされているマルチパッチが表示されます。枠内をクリックして表示されるリストからマルチパッチを選択することができます。マルチパッチは、Nektarine の起動バージョン(スタンドアロンまたはプラグイン)を問わず、すべてのパッチ設定を保存するものです。DAWで Nektarine を使用している場合、すべての設定はDAWのソング/プロジェクトにも保存されます。初期インストール後は、デフォルトのマルチパッチのみが使用可能です。
  5. マスター出力メーターは、-inf dB から +12 dB までの出力ボリュームを表示します。メーター上にある白いバーを操作することで、ボリューム調整が行えます。
  6. インスタンス・ステータス・インジケーター
    Nektar デバイスが Nektarine によって検出されると、デバイスインジケーターが表示されます。互換性のあるデバイスが同時に複数台接続されている場合は、それぞれのデバイスインジケーターが表示されます。デバイスインジケーターは、対象となるインスタンスが Nektar デバイスによって制御されている場合は実線で、そうでない場合は輪郭で表示されます。例えば、DAWの2つのトラックで Nektarine を起動している場合、Nektar デバイスによって制御されている Nektarine インスタンスは実線で表示され、他のトラックでホストされている Nektarine のデバイスインジケーターは輪郭で表示されます。
    Nektar DAWインテグレーションと Nektarine とを併用する場合、コントロールの有効化はトラックを選択した際に自動的に行われますが、任意の Nektarine インスタンスを特定の Nektar デバイスに「ロック」させることも可能です。インスタンスをロックするには、固定の対象とするデバイスインジケーターを右クリックします。アンロックするには、このプロセスを再度行います。

1.4 Nektarine の表示性能

Nektarine は、右下隅をマウスで掴み、任意の方向に動かすことで表示サイズを変更することができます。

Nektarine のユーザーインターフェイスはベクターベースであるため、コンピューターのOS側で設定しているディスプレイサイズに合わせることができます。例えば、高解像度のディスプレイを使用していて、スケーリングを150%に設定している場合、Nektarine のスタンドアロンアプリはその解像度にスケーリングされます。

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