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Universal Audio : UAFX Enigmatic '82 Overdrive Special Amp マニュアル

マニュアル, 2024/09/25

該当製品

Enigmatic の電源(パワーサプライユニット)について

注 : UAFX ペダルに電源(パワーサプライユニット)は付属していません。

UAFX ペダルには、アイソレートされたDC9V、400mA、センターマイナス、2.1 x 5.5 mm バレルコネクタ(BOSS のコネクターと同じ)の電源が別途必要です。各 UAFX ペダルは、個別の電源に接続するか、アイソレートされたマルチ出力電源に接続する必要があります。電源は、UAFX ペダルのリアパネルにあるDC9Vコネクターに接続します。

UAFX ペダルを電源に接続すると、LEDが循環して点灯し、ペダルが起動中であることを示します。UAFX は、正しく起動するまでに約15秒を要します。

UAFX Enigmatic は、オーディオ信号を通すために電源供給が必要となります。

(参考)UAFX でお使いいただける電源について

特記事項

  • 各 UAFX ペダルは、400mA の電流を必要とします。電源が 400mA の電流を供給できない場合、LEDやスイッチが動作しているように見えても、ペダルが正しく動作しないことがありますのでご注意ください。なお、400mA 以上の電流を供給できる電源を接続しても問題はありません(ペダルは必要な分だけ電流を消費しますので、電源がDC9Vのものであれば損傷することはありません)。
  • アイソレートされた電源は、通常、各コネクターに配されたトランスによって、電気的に分離された電源とグランドを提供します。電源がアイソレートされていない場合、ペダルの信号にノイズやグランドループのハムが乗ることがあります。
  • 電源が複数の出力を備えている場合、それぞれが正しくアイソレートされているかをご確認ください。もちろん、ペダルごとに個別の対応電源をご用意いただき、お使いいただくことも可能です。
  • デイジーチェーン(1つの電源出力で複数のペダルを動作させること)は、サポートされていません。

接続について

UAFX のオーディオ端子は、楽器用の1/4インチ(6.35 mm)アンバランスTS(Tip-Sleeve)ケーブルに対応しています。TRS(Tip-Ring-Sleeve)ケーブルもお使いいただけますが、TSケーブルと比べてメリットがあるわけではありません。

重要 :
楽器などからの出力信号は、UAFX の “1/MONO” 入力端子に接続する必要があります。“1/MONO” 入力端子に何も接続されていない場合、“2/STEREO” 入力端子は機能しません。

バッファー出力

Enigmatic の出力は常にバッファーされ、アナログドライスルーされません。オーディオ信号を通すためにはペダルに電源が供給されている必要があります。バイパス時、オーディオ信号は入力から出力までアナログのままであり、デジタル変換の対象にはなりません。

4ケーブル・モード

4ケーブル・モードは、Enigmatic をエフェクト・ループ搭載のアンプに別チャンネルとして追加することができる、特別なモードです。アンプのプリアンプ部をバイパスし、パワーアンプに直接接続されることになるため、4ケーブル・モードではよりリアルな UAFX のトーンを聴くことができます。この機能によって、ギターアンプ内蔵のプリアンプと Enigmatic のサウンドとを切り替えられ、アンプに2つのチャンネルを追加することが可能となります。

4ケーブル・モードでのペダルとアンプの接続については、こちら を参照してください。

警告 : ペダルを配線し、4ケーブル・モードを有効にする前に、アンプの電源を必ず切ってください。誤った配線で4ケーブル・モードを有効にすると、極端なフィードバックが発生する可能性があります。

ヒント :
実際のアンプとスピーカー・キャビネットで演奏する場合は、ペダルの “SPEAKER” スイッチをLEDが消灯するまで何度か押して、ペダルのスピーカー・キャビネット・エミュレーションをオフにするとよいでしょう。

UAFX ペダルの動作レベル

UAFX ペダルは、楽器のレベルやアンプのエフェクト・ループのレベルに対応できる十分なヘッドルームを備えています。また、シンセサイザーやオーディオインターフェイスといった、ラインレベルの機器にも対応します。ただし、楽器のレベルに合わせて調整されているので、エフェクトのオーバードライブを避けるために、場合によっては UAFX ペダルに接続する機器側のラインアウトレベルを下げる必要があります。

USB-C ポート

USB-C ポートは、Mac / Windows コンピューター用の UAFX Connect アプリで、製品登録とファームウェア・アップデートを行う際に使用します。コンピューター側はどのタイプのUSBポートでも接続することができますが、それに適したケーブル、もしくはアダプターが別途必要です(UAFX ペダルにコンピューターとの接続用のケーブルは付属していません)。

PAIR ボタン

“PAIR” ボタンとLEDは、UAFX Control アプリでの製品登録およびグローバル設定(バイパスとフットスイッチのモード)に使用します。

接続例

ヒント : 実際のアンプとスピーカー・キャビネットで演奏する場合は、ペダルの “SPEAKER” スイッチをLEDが消灯するまで何度か押して、ペダルのスピーカー・キャビネット・エミュレーションをオフにするとよいでしょう。

モノラルイン/モノラルアウト
モノラルイン > 1ch入力仕様のオーディオインターフェイス
ステレオアウト > 2ch入力仕様のオーディオインターフェイス
モノラルイン > ステレオアウト(ギターアンプを2台使用する場合)
モノラルイン > ステレオアウト(フルレンジパワードスピーカーまたはPAを使用する場合)
ステレオイン > ステレオアウト
実際のアンプのプリアンプ部をバイパスし、ペダルをエフェクト・ループ・リターンに入力する(エフェクト・ループを備えるアンプが必要)
デュアル・アンプ・セットアップで、実際のアンプのプリアンプ部をバイパスし、ペダルをエフェクト・ループ・リターンに入力する

Enigmatic の操作

ライブモードとプリセットモード

Enigmatic は、デフォルトで “Live|Preset” モードに設定されています。UAFX Control モバイル・アプリを使って、フットスイッチの割り当てを変更することができます。

ライブモードでは、現在のノブやスイッチ、LED の状態が出音に反映されます。ライブモードのエフェクトは、左のフットスイッチでオン/オフを切り替えます。

プリセットモードでは、プリセットとして保存されている設定を聴くことができ、現在あるノブやスイッチの状態は出音に反映されません。すべてのノブとスイッチは、内部で保存された位置(状態)に設定されます。プリセットモードのエフェクトは、右のフットスイッチでオン/オフを切り替えます。

“STORE” スイッチを、“PRESET” フットスイッチの LED が高速で点滅するまで(約0.5秒)押し続けると、ご自身で設定されたプリセットを保存することができます。

ライブモード
ライブモードに入るには、左のフットスイッチを押します。もう一度左のフットスイッチを押すと、ライブモードエフェクトのオン/オフが切り替わります。ライブモードのエフェクトが有効な時は、左のフットスイッチ上のLEDが赤く点灯します。

プリセットモード
プリセットモードに入るには、右のフットスイッチを押します。もう一度右のフットスイッチを押すと、プリセットエフェクトのオン/オフが切り替わります。プリセットが有効な時は、右のフットスイッチ上のLEDが緑色に点灯します。

プリセットの保存

UAFX ペダルにプリセットを保存し、右のフットスイッチで呼び出すことができます。保存されたすべてのプリセットと、他のアーティストやファクトリーのプリセットは、UAFX Control モバイル・アプリで管理が行えます。

ライブモード中にプリセットを保存すると、ペダルのすべてのノブとスイッチの位置が保存されます。プリセットには、“ALT” ノブの位置も保存されます。ライブモードで素晴らしい音創りができたら、“PRESET” フットスイッチのLEDが高速で点滅するまで(約0.5秒)“ALT/AMP/STORE” スイッチを押し続けるだけで、簡単に保存が行えます。

プリセット・モードでプリセットを保存する場合、プリセットをロードしてから変更されたノブやスイッチだけが保存されます。そのため、プリセット・モードで耳にできるサウンドは保存されたものであり、ノブやスイッチの位置が実際の設定値と一致するわけではありません。

サウンドをプリセットとして保存する手順

  1. ノブやスイッチを操作し、お好みの音創りを行います。
  2. “PRESET” フットスイッチの緑色のLEDが高速で点滅するまで(約0.5秒)、“ALT/AMP/STORE” スイッチを下方向に押し続けます。

プリセットの注意点

  • プリセットモードとライブモードの設定は、完全に独立しています。
  • プリセットモードでノブやスイッチを操作すると、瞬時に現在のノブやスイッチの位置が反映されます。
  • UAFX Control モバイル・アプリで、ペダルのすべてのプリセットを表示し、オーディションすることができます。
  • プリセットの保存は、ペダルがバイパスされていない時にのみ可能です。

Enigmatic で音作りをする

このセクションでは、Enigmatic での音作りの方法について説明します。

ジャズとロックのトーン設定

ジャズとロックのトーン設定には、トーン・スタック EQ に基づく、ユニークなゲイン構造とサウンドが含まれます。ライブモードでは、トーン・スタック EQ(カスタム・トーン)、トーン・スタック・タイプ、ノーマル/FET 入力、FET トリム、HRM オーバードライブ EQ に関する設定がチャンネル設定とともに保持されます。プリアンプ・ブーストはグローバル設定となります。プリセットモードでは、トーン・スイッチ設定を変更しても、チャンネルごとの設定は保持されません。

  • ROCK : パンチがあり、中域が強調され、全体的にゲインが高くなります。
  • JAZZ : よりブラックフェイスに近く、ゲインは低め、中域は控えめになります。
  • CUSTOM : トーン・スタック EQ とタイプの選択、カスタマイズが行えます。つまり、独自のアンプを構築できます。

Enigmatic でサウンドを構築する

下図は、Enigmatic '82 Overdrive Special Amp のサウンドを構築する方法を示しています。ペダルのコントロールと UAFX Control アプリで変更できるさまざまな設定間の相互作用を示しています。

注 :
下図は、実際の回路トポロジーを示すものではなく、Enigmatic でサウンドを作成するためにさまざまな要素がどのように相互作用するかを示しています。

Enigmatic のプリアンプ・ブースト

Enigmatic のプリアンプ・ブーストは、UAFX Control モバイル・アプリから、または Preamp Boost | Live/Preset モードまたは Overdrive | Preamp Boost モードのフットスイッチで切り替えることができます。詳細は後述します。

Enigmatic のプリアンプ・ブーストは、オリジナル・アンプと同様にトーン回路をバイパスし、大幅なゲインを追加します。プリアンプ・ブーストを有効にすると、(オリジナルと同様に)トーン・スタックは無効になり、Bass、Middle、Treble ノブも無効となります。

ただし、UAFX Control モバイル・アプリでトーン・スタック EQ とトーン・スタック・タイプを切り替えることはできます。これにより、プリアンプ・ブーストが無効の場合に必要なトーン・スタックを設定したり、Deep 回路と Mid 回路のどちらをサウンドに適用するかをコントロールできます。

DEEP / MID は、トーン・スタックがバイパスされている場合でもサウンドを変化させます。

Enigmatic のオーバードライブ

Enigmatic のオーバードライブ回路は、アンプ・サウンドにゲインを追加します。オーバードライブ・ノブが最小値の時、オーバードライブ回路は解除されます。ノブを上げていくと、じょじょにオーバードライブになり、次にディストーションになり、最後に強いサチュレーションになります。オーバードライブがオンの時は、ボリューム・ノブとオーバードライブ・ノブの両方を使用してゲイン・レベルを調整できます。

オリジナル同様、オーバードライブはクリーン・チャンネルのレベルとは異なるバランスになっています。またオリジナル同様に、Enigmatic には、オーバードライブ ・チャンネルのレベルを調整してクリーン・チャンネルとバランスをとるために使用できるレシオ・コントロールが含まれます。レシオは、オーバードライブ・ノブの ALT モードで使用できます。クリーン・サウンドとバランスを取るには、レシオをかなり上げなければならない場合があります。これは、同じサウンドでオーバードライブ チャンネルのオン/オフを切り替えられるフットスイッチ・モード(Overdrive|Live/Preset または Overdrive|Preamp Boost)を使用している時に必要になることがあります。

HRM オーバードライブ EQ

オーバードライブ・チャンネルを有効にすると、 HRM オーバードライブ EQ 回路が作動します。オリジナルでは、この EQ は回路基板上のトリムポットのセットとして利用可能でした。Enigmatic では、UAFX Control モバイル・アプリで HRM オーバードライブ EQ を有効にし、調整します。HRM オーバードライブ EQ は、オーバードライブ・チャンネルがオンの時のみ有効になります。

HRM オーバードライブ EQ は、サウンドを微妙に、または劇的に変化させます。EQ ノブとは異なり、HRM オーバードライブ EQ は、プリアンプ・ブーストが有効な場合でも使用可能です。

Deep / Mid による、さらなるトーン・シェーピング

各トーン・スタック・タイプ(Classic または Skyline)には、DEEP/MID スイッチによるさらなるトーン・シェイピングが用意されています。DEEP/MID スイッチは、ALT モードの BASS ノブで使用できます。Deep または Mid を有効にする場合は、ノブを正午過ぎまで回します。

Classic では、Deep スイッチによって高域がカットされ、サウンドが低域にシフトします。Skyline では、Mid スイッチがサウンドに太いミッドレンジ・ブーストを加えます。

Enigmatic のブライト・スイッチ

Enigmatic のブライト・スイッチを使用して、3つのブライト・キャップの1つを切り替えます。ブライト・スイッチは、ALT モードで TREBLE ノブを使用して調整します。ノブを回すと、ブライト・キャップ・オフ/150 pF/196 pF/300 pF の4つのオプションにアクセスできます。ブライト・キャップ・オフの設定が最も暗く、キャップ値が高いほど明るい印象になります。UAFX Control モバイル・アプリを使えば、どのブライト・キャップが選択されているかを確認できます。

Enigmatic のコントロール

Enigmatic では、以下のコントロールが可能です。

ボリューム/ルーム(VOLUME / ROOM)

“ALT/AMP/STORE” スイッチの位置により、2つの異なる設定を調整します。

  • AMP モード : アンプの最初のゲイン・ステージのレベル調整となります。クリーン・チャンネルのゲイン量を制御します。このゲイン・ステージはオーバードライブ・ゲインにカスケードされます。
  • ALT モード : 信号にミックスされるルーム・アンビエンスの量を調整します。

ヒント : ルーム・アンビエンスは、スピーカー・キャビネットを使用した場合にのみサウンドにミックスされます。スピーカー・キャビネットがバイパスされている場合、ルームの効果はありません。この時、スピーカー LED が高速で点滅し、ノブが非アクティブであることを示します。適切な開始点としてはルームを正午に設定し、そこから好みに応じて増減します。ルームを完全にオフにすると、アンプをアイソレーション・ブースで録音することと同義になります。完全にウェットなルーム・サウンドは得られません。

オーバードライブ/レシオ(OVERDRIVE / RATIO)

“ALT/AMP/STORE” スイッチの位置により、2つの異なる設定を調整します。

  • AMP モード : オーバードライブのゲイン量を調整します。最小に設定すると、オーバードライブ・チャンネルがオフになります。
  • ALT モード : レシオの操作となり、オーバードライブ・チャンネルの出力レベルを調整します。

ヒント : ボリューム・ゲインはオーバードライブ・ゲインにカスケードされるため、ボリュームとオーバードライブの両方がアンプの全体的なゲインに作用することに注意してください。オーバードライブの初期レベルは、UAFX Control モバイル・アプリの OD トリム・コントロールで調整できます。通常、このタイプのアンプでは、クリーン・チャンネルのレベルに合わせてレシオをかなり高く設定する必要があります。これは、フットスイッチ・モードでオーバードライブ・チャンネルのオン/オフを切り替える場合に特に関係します。

アウトプット(OUTPUT)

ペダルの全体的な出力レベルを調整します。出力が正午に設定されている場合、バイパスされたボリュームとほぼ同じレベルになります。

ベース/ディープ/ミッド(BASS / DEEP / MID)

“ALT/AMP/STORE” スイッチの位置により、2つの異なる設定を調整します。

  • AMP モード : アンプのトーン・スタックの低域レスポンスを調整します。プリアンプ・ブーストの有効時、EQ コントロールは使用できません。
  • ALT モード : 正午より高い位置で Deep または Mid の設定をオンにできます。Deep は Classic トーン・スタックで、Mid は Skyline トーン・スタックで使用できます。トーン・スタック・タイプは、UAFX Control モバイル・アプリで設定できます。

ミドル/プレゼンス(MIDDLE / PRESENCE)

“ALT/AMP/STORE” スイッチの位置により、2つの異なる設定を調整します。

  • AMP モード : アンプのトーン・スタックの中域レスポンスを調整します。プリアンプ・ブーストの有効時、EQ コントロールは使用できません。
  • ALT モード : サウンドに高域の輝きを加えます。

トレブル/ブライト(TREBLE / BRIGHT)

“ALT/AMP/STORE” スイッチの位置により、2つの異なる設定を調整します。

  • AMP モード : アンプのトーン・スタックの高域レスポンスを調整します。プリアンプ・ブーストの有効時、EQ コントロールは使用できません。
  • ALT モード : 複数のオリジナル・アンプから厳選した4種類のブライト・キャップの設定を切り替えます。選択可能なオプションは、オフ/150 pF/196 pF/300 pF です。各値はノブを約1/4回転させることで選択でき、UAFX Control モバイル・アプリで値を確認できます。キャップの値が大きいほど明るい印象になります。

キャビ・スイッチ(CAB)

このスイッチを上下に押すと、スピーカー・キャビネットとマイクが切り替わります。スイッチを同じ方向に繰り返し押すと、使用可能なすべてのスピーカー・キャビネットを順に切り替えられます

ヒント : ペダルを登録すると、ボーナス・スピーカー・キャビネットを無料で入手できます。

キャビ LED

現在選択されているスピーカー・キャビネットがこのLEDで示されます。赤色のLEDは、ペダルに印刷されたキャビネットが選択されていることを示します。LEDが緑色もしくは琥珀色の場合は、ボーナス・スピーカー・キャビネットが選択されています(ボーナス・スピーカー・キャビネットにはラベルがありません)。

このLEDが消灯している場合、アンプ自体はアクティブですが、スピーカー・キャビネット・シミュレーションは適用されていません。

ヒント :
実際のアンプとスピーカー・キャビネットで演奏する場合は、“SPEAKER” スイッチをLEDが消灯するまで何度か押して、ペダルのスピーカー・キャビネット・エミュレーションをオフにするとよいでしょう。

Alt / Amp / Store

AMP モードでは、アンプの標準的なノブコントロールが使用可能です。

ALT モードでは、VOLUME、OVERDRIVE、BASS、MIDDLE、TREBLE コントロールを、ROOM、RATIO、DEEP / MID、PRESENCE、BRIGHT ノブとして使用できます。

プリセットを保存するには、右フットスイッチの緑色のLEDが高速で点滅するまで(約0.5秒)、“ALT/AMP/STORE” スイッチを下方向に押し続けます。

このスイッチを上下に押すと、スピーカーキャビネットとマイクが切り替わります。スイッチを同じ方向に繰り返し押すと、ペダルは使用可能なすべてのスピーカー・キャビネットを切り替えます。

トーン・スイッチ(TONE)

Enigmatic には、このスイッチからアクセスできる3つの独立したトーンが搭載されています。2つのトーンはクラシックなトーン・スタック EQ の設定を提供し、1つは完全にカスタマイズ可能です。各トーンは、UAFX Control モバイル・アプリで設定した内容を独立して保存可能です。

  • ROCK : パンチがありアグレッシブ、中域が強調されます。
  • JAZZ : ブラックフェイスに近く、メロウで、ソフト。
  • CUSTOM : カスタム・アンプを構築できます。

左フットスイッチLED

デフォルトでは、ライブモードのノブやスイッチの設定が有効な場合に赤色で点灯します。

左フットスイッチ

デフォルトでは、現在のノブとスイッチの設定を生かしたライブモードのオン/オフを切り替えられます。

右フットスイッチLED

デフォルトでは、プリセットモードが有効な場合に緑色で点灯します。

右フットスイッチ

デフォルトでは、プリセットサウンドのオン/オフを切り替えられます。

フットスイッチの機能は、UAFX Control モバイル・アプリを使うことで、以下の通り他のオプションに切り替えることも可能です。

Enigmatic のフットスイッチ・モード

UAFX Control モバイル・アプリを使えば、アンプのセットアップや演奏に合わせて、ペダルとペダルのフットスイッチの動作を変更することができます。

  • Live | Preset
    左フットスイッチ : ライブモードのオン/オフを切り替えます。
    右フットスイッチ : 保存されているプリセットのオン/オフを切り替えます。
  • Overdrive | Live / Preset
    左フットスイッチ : オーバードライブのオン/オフを切り替えます。
    右フットスイッチ : ライブモード(赤色LED)とプリセット(緑色LED)を切り替えます。
  • Preamp Boost | Live / Preset
    左フットスイッチ : プリアンプ・ブーストのオン/オフを切り替えます。
    右フットスイッチ : ライブモード(赤色LED)とプリセット(緑色LED)を切り替えます。
  • Overdrive | Preamp Boost
    左フットスイッチ : オーバードライブのオン/オフを切り替えます。
    右フットスイッチ : プリアンプ・ブーストのオン/オフを切り替えます。
  • 4-cable mode
    左フットスイッチ : ライブモードのオン/オフを切り替えます。
    右フットスイッチ : プリセットのオン/オフを切り替えます。
    ライブ/プリセットモードがともにオフの場合、実際のアンプサウンドが聴こえます。

Enigmatic のスピーカー・キャビネット(CAB)

スピーカー、キャビネット、マイクの設定は、それぞれが固有のサウンドをもたらします。これらの切り替えるためには、“CAB” スイッチを上下に操作します。ペダルを登録すると、6つのボーナス・スピーカー・キャビネットが無料で手に入ります。

注 : ペダルに印字されているスピーカー・キャビネットのラベルは、スピーカーLEDが赤色のときのみ適用されます。スピーカーLEDが緑色または琥珀色で点灯している場合のアクティブなスピーカー名は、UAFX Control モバイル・アプリで確認することができます。

GB25
LEDカラー : 赤
キャビ : 1x12 Black GB25
25ワットのグリーンバック・スピーカーを備えた 1x12 キャビ。リボン 160 によるマイキング。
メモ : グリーンバックのあたたかさと明瞭さ、バランスの取れた高域。厚みのあるクリーンやパンチの効いたオーバードライブに最適です。

D65
LEDカラー : 赤
キャビ : 2x12 Boutique D65
英国製65ワットのスピーカーを搭載したカスタムポート付き 2x12 キャビネット。57 ダイナミックとリボン 121 によるマイキング。
メモ : タイトな低域と鮮明な高域の明瞭さで、多くのブルースやロック・プレイヤーに好まれています。

EV12
LEDカラー : 赤
キャビ : 2x12 Brute
90年代の 2x12 パーシャル・オープンバック「D」キャビネット、EVM12L スピーカー、UA 67 によるマイキング。アーティスト向けのカスタムメイド。
メモ : あたたかみのある低域、GB25 よりも厚みがある中域、ソフトな高域。

GB25
LEDカラー : 緑
キャビ : 4x12 UK V30
4x12 キャビネット、英国製 V30 スピーカー、414 コンデンサーによるマイキング。
メモ : タイトな低域と高域のパンチが特徴的な、モダン・ロックとメタルのスタンダード。よりスクープされたサウンド求める場合、うってつけです。

D65
LEDカラー : 緑
キャビ : 2x12 JBF120
60年代後半の 2x12 キャビに JBL D-120F スピーカーを搭載、ダイナミック 57 と 414 コンデンサーでマイキング。
メモ : 明るく、鮮明で、風通しの良いサウンド。カントリー、サーフ、サイケデリック・ロックのアーティストが使用し、このスピーカーの驚異的なパンチと明瞭さを頼りにしていました。

EV12
LEDカラー : 緑
キャビ : 1x12 Black EV12
80年代のクラシックな Electro-Voice EVM12L スピーカー。1x12 キャビネットに巨大なマグネットを搭載、414 コンデンサーによるマイキング。
メモ : 焦点を絞ったシングル・スピーカーで、厚みのあるタイトな低域と風通しの良い高域を特徴とする、素晴らしい多用途スピーカー。

GB25
LEDカラー : 琥珀
キャビ : 4x12 Stripped GB
4x12 グリーンバック・スピーカー。Tolex とグリルクロスを剥がした生木のキャビネットに収められ、リボン 160 と 57 ダイナミックでマイキング。
メモ :パワー、低域の厚み、あたたかみがあり、オーバードライブ・チャンネルを落ち着かせるのに最適です。

D65
LEDカラー : 琥珀
キャビ : 1x12 JBG125
ビンテージ JBL G-125 を搭載したカスタムメイドの「D」キャビ。421 ダイナミックによるマイキング。
メモ : シルク・ダスト・キャップ付きの珍しいスピーカー。JBL D-120F よりもトップエンドが甘く、JBL の明瞭さを実現。

EV12
LEDカラー : 琥珀
キャビ : 2x12 D-EV12
希少な特大サイズの70年代「D」2x12 密閉型、フロントポート付きキャビネット。EVM12L スピーカーを搭載し、414 コンデンサーでマイキング。
メモ : 1x12 の同型機よりも大きくてあたたかみがあります。フロントポートにより、周波数範囲が狭く、独特な中域を得られます。マイルドなオーバードライブ、スライドワーク、甘いメロディーラインに最適。

None
LEDカラー : 消灯
キャビ : 外部 
スピーカー/キャビネット/マイク : エミュレーションなし
メモ : 実際のギター・キャビネットや外部キャビネット・エミュレーションを使用する場合に使用。

ここで使用されている製品名は、それぞれの所有者の商標であり、Universal Audio Inc.とは一切関係がありません。これらの名称は、ANTI のサウンドモデルを作成するために研究された製品を識別するためにのみ使用されています。

Enigmatic と UAFX Control

UAFX Control を使用すると、プリセットの管理をはじめ、Enigmatic のフットスイッチ操作の設定、アンプのセットアップや4ケーブルモードの切り替えが可能です。さらに、Enigmatic のトーン設定をいくつか編集できます:

  • ノーマルと FET 入力を切り替え、FET トリムを調整
  • プリアンプ・ブーストの切り替え
  • トーン・スタック EQ の選択(カスタム・チャンネルのみ)
  • トーン・スタック・タイプの選択
  • HRM オーバードライブ EQ の有効化と調整
  • マスター・ゲインの調整

UAFX Control モバイル・アプリで、画面下部にあるアイコンをタップし、プリセット、編集、設定画面にアクセスします。

Enigmatic のフットスイッチ・モード

フットスイッチの機能は、お好みで変更できます。例えば、ライブ・モードとプリセット・モードを切り替えたり、左側のフットスイッチをプリアンプ・ブーストのオン/オフ切り替えに、右側のフットスイッチをライブ/プリセットモードの切り替えに設定することができます。

フッ​​トスイッチ・モードの選択

フットスイッチ・モードを選択するには、設定画面を開きます。次に、現在のフットスイッチ・モード(色の付いたバー)をタップし、ドロップ・メニューからモードを選択します。

ライブ | プリセット(Live | Preset)

ライブ | プリセット・モードでは、ライブ・モード(ノブとスイッチ)とプリセットにアクセスできます。

  • 左フットスイッチでライブ・サウンドのオン/オフを切り替え
  • 右フットスイッチでプリセットのオン/オフを切り替え
  • ペダルのバイパス可能
  • 4ケーブル・モードが使用可能

オーバードライブ | ライブ/プリセット(Overdrive | Live/Preset)

オーバードライブ | ライブ/プリセット・モードでは、ブーストのオン/オフを切り替えたり、ライブ・モードと保存されたプリセットを切り替えたりできます。

  • 左フットスイッチでオーバードライブのオン/オフを切り替え
  • 右フットスイッチでライブ・モード(赤 LED )と保存されているプリセット(緑 LED )を切り替え
  • ペダルは常にオンであり、バイパスにできません
  • 4ケーブル・モードは使用不可

プリアンプ・ブースト | ライブ/プリセット(Preamp Boost | Live/Preset)

プリアンプ・ブースト | ライブ/プリセットでは、プリアンプ・ブーストのオン/オフを切り替えたり、ライブ・モードと保存されたプリセットを切り替えたりできます。

  • 左フットスイッチでプリアンプ・ブーストのオン/オフを切り替え
  • 右フットスイッチでライブ・モード(赤 LED )と保存されているプリセット(緑 LED )を切り替え
  • ペダルは常にオンであり、バイパスにできません
  • 4ケーブル・モードは使用不可

オーバードライブ | プリアンプ・ブースト(Overdrive | Preamp Boost)

オーバードライブ | プリアンプ・ブーストでは、オーバードライブ・チャンネルとプリアンプ・ブーストのオン/オフを個別に切り替えることができます。

  • 左フットスイッチでオーバードライブのオン/オフを切り替え
  • 右フットスイッチでプリアンプ・ブーストのオン/オフを切り替え
  • ペダルは常にオンであり、バイパスにできません
  • 4ケーブル・モードは使用不可

4ケーブル・モード

4ケーブル・モードは、エフェクト・ループを持つ本物のギター・アンプに、スイッチ可能なチャンネルをもう1つ追加することができます。この特別なモードでは、ギターアンプの内蔵プリアンプ・セクションとペダルのサウンドを切り替えることができます。

警告 : ペダルの配線と4ケーブル・モードを有効にする前に、アンプの電源を切ってください。誤った配線で4ケーブル・モードを有効にすると、極端なフィードバックを引き起こす可能性があります。

4ケーブル・モードの設定と操作方法については、こちら をご覧ください。

Enigmatic エディター

Enigmatic には、アンプの設定をさらに調整できるエディターが含まれています。

エディターを開くには、UAFX Control 画面の下部にある Edit をタップします。

ライブ・モードでは、ほとんどのエディター設定がチャンネルごとに適用されます。プリアンプ・ブースト設定のみがグローバルです。プリセット・サウンドは異なるグローバル設定を持つことができますが、ライブ・モードに切り替えるとライブ・モードのグローバル設定が復元されます。

アンプ

このセクションでは、実際の回路やハードウェアからモデリングされたアンプの基本的なトポロジーを選択できます。アンプには、アンプ・ペダルのサウンドに寄与するパワー・セクション、真空管、アンプ・バイアス、トランスが含まれます。各アンプはユニークなサウンドとフィーリングを持っています。

[Amps]の下にある現在の選択項目をタップすると、リストからアンプを選択できます。

  • 50W, high plate : コンプレッションされ、ゲインが高く、中域にあたたかさがあります。
  • 100W, low plate, squishy PS : 50ワットよりも開放的でコンプ感が少なく、真空管と電源には十分な豊かさがあります。他の100ワット・パワー・セクションよりも中域の厚みがあります。
  • 100W, high plate, stiff PS : squishy PS と比較すると低域が充実しており、中域と高域がより押し出されます。
  • 100W, low plate, very stiff PS : 他のオプションと比較すると、よりハイファイです。フルレンジで反応が良く、明瞭な印象です。

インプット

オリジナルには2つの入力が備わっていました。ノーマル入力にゲイン調整はありません。FET 入力は入力特性を変え、入力ゲインを調整できます。[FET Trim]を上げると、きらびやかなクリーンからわずかに歪んだサウンドにまで変化します。

オーバードライブ、ブライト、Deep / Mid 情報ストリップ

インプット・セクションの下にある情報ストリップには、オーバードライブ、ブライト・スイッチ、Deep / Mid コントロールの状態が表示されます。項目がアクティブになると、緑色の LED が点灯します。ブライト・スイッチと Deep / Mid スイッチについては、値が表示されます。

  • オーバードライブのオン/オフを切り替えるには、オーバードライブ・ノブを操作するか、オーバードライブを切り替えるフットスイッチ・モードのいずれかを使用します。
  • ALT モードでトレブル・ノブを使用してブライト・スイッチを切り替えられます。オフ/150 pF/196 pF/300 pF の4つのポジションがあります。
  • ALT モードでベース・ノブを使用して Deep / Mid のオン/オフを切り替えられます。ノブを正午以降に設定すると、Deep または Mid が有効になります。
  • Deep は Classic トーン・スタックで使用でき、Mid は Skyline トーン・スタックで使用できます。

プリアンプブースト

プリアンプ・ブーストは、トーン・スタックを持ち上げ、プリアンプ・セクションからの全体的なゲインを増加させます。プリアンプ・ブーストがオンになっている場合、EQ ノブで EQ を調整することはできませんが、Deep または Mid を有効にすることは可能です。

プリアンプ・ブーストがオンになっていると、トーン・スタック・タイプおよびトーン・スタック EQ コントロールは淡色表示されますが、選択することは可能です。これによって、Deep / Mid オプションが使用可能かどうかを調整したり、プリアンプ ブーストのオン/オフを切り替えることができるフットスイッチ モードの EQ 設定を行えます。

トーン・スタック・タイプ



オリジナルでは、2種類のトーン・スタック・タイプがあります。初期のアンプには “Classic” EQ が搭載され、よりブラックフェイス時代のアンプに近く、ややホロウなサウンドでゲインは低めです。後期のアンプには “Skyline” または “Skyliner” EQ が搭載され、よりブリティッシュなサウンドで、アグレッシブ、ハイゲインで、タイトなボトムエンドと強調された中高域が特徴です。

トーン・スタック・タイプは、Deep / Mid スイッチと相互作用します。Classic トーン・スタックでは Deep オプションが有効になり、Skyline トーン・スタックでは Mid オプションが有効になります。

OD トリム



オーバードライブ・チャンネルから得られるゲイン量を調整します。[OD Trim]コントロールを使用してゲインの増減を調整し、オーバードライブ ノブを使用して最終的なゲインを設定します。OD トリムを使用すると、得られるオーバードライブの量を増減できます。レベルが低い場合、オーバードライブの量と全体のレベルは非常に低くなる場合があります。

HRM オーバードライブ EQ

HRM(Hot Rubber Monkey)回路は、オーバードライブ・チャンネル用の独立したパッシブ・ポストゲイン・トーン・スタックです。オリジナルでは、HRM は内部トリマーで調整され、オーバードライブ・サウンド用の追加の EQ コントロールセットを提供します。本来は、トーン・スタックを取り外した時(プリアンプ・ブースト有効時)に便利なものでした。しかし、HRM は、多くの場面で有用な、ユニークで特徴的なサウンドを提供します。HRM は、低域と高域が豊かなスクープ EQ である傾向があり、これを使用してオーバードライブ・チャンネルをよりヘビーな領域に押し上げることができます。

ラベルの左側にある丸いボタンで HRM オーバードライブ EQ を切り替え、スライダーで EQ バンドを調整します。オーバードライブが有効時にのみ、HRM オーバードライブ EQ の効果を得られます。

マスターゲイン

ペダルの真空管パワーアンプの出力を調整します。これを上げると、パワー管の歪みが追加されます。このコントロールはペダルの出力レベルも上げます。

デフォルトに戻す(ライブ・サウンドのみ)

タップすると、ライブ・サウンドの編集画面の設定をデフォルトに戻します(ノブやスイッチの設定は変更されません)。

プリセットに戻す(プリセット・サウンドのみ)

タップすると、現在のプリセットに加えた変更を元に戻します。

4ケーブル・モード

「4ケーブル・モード」では、エフェクト・ループを持つ実際のギターアンプに別の切り替え可能なチャンネルを追加することができます。この特別なモードでは、ギターアンプに内蔵されたプリアンプ・セクションとペダルのサウンドを切り替えることができます。

警告 : ペダルを配線し、4ケーブル・モードを有効にする前に、アンプの電源を必ず切ってください。誤った配線で4ケーブル・モードを有効にすると、極端なフィードバックが発生する可能性があります。

4ケーブル・モードの仕組み

  • UAFX アンプ・ペダルがオンの時、アンプ・エミュレーションが聴こえ、実際のアンプのプリアンプ・セクションがバイパスされます。
  • UAFX アンプ・ペダルがオフの時、実際のアンプのプリアンプ・セクションが聴こえ、UAFX アンプ・ペダルはアナログ・ドライスルーでバイパスされます。

4ケーブル・モードに関するメモ

  • 4ケーブル・モードは、UAFX アンプ・ペダル(ANTI、Dream '65、Enigmatic '82、Knuckles '92、Lion '68、Ruby '63、Woodrow '55)のみで使用可能です。
  • 4ケーブル・モードを有効にした時、ペダルが “Live|Preset” モードでない場合は確認画面が表示され、自動的に “Live|Preset” モードへと切り替わります。
  • 実際のアンプとスピーカー・キャビネットで演奏する場合は、ペダルの “SPEAKER” スイッチをLEDが消灯するまで何度か押して、ペダルのスピーカー・キャビネット・エミュレーションをオフにするとよいでしょう。
  • アンプのエフェクト・ループ・リターンはアッテネートされないため、UAFX ペダルの “OUTPUT” ノブを通常より低く調整する必要があるかもしれません。
  • エフェクト・ループで他のペダルを使用する場合、それらを最初の UAFX アンプ・ペダルの “2/STEREO” 出力とアンプのエフェクトループのリターン入力の間に配置します。この配線により、ペダルがバイパスされても、エフェクト・ループ内の他のペダルはオーディオ処理を行います。
  • ディストーションやオーバードライブなど、アンプ前段用のエフェクトは、楽器と最初の UAFX アンプ・ペダルの “1/MONO” 入力の間に配置する必要があります。

UAFX アンプ・ペダルを複数台使用する

複数の UAFX アンプ・ペダルを4ケーブル・モードで使用する場合は、以下の例を参照してください。複数のペダルを4ケーブル・モードで設定すると、アンプ・ペダルのプリセットサウンドとライブサウンド、そして実際のアンプのサウンドを切り替えて使用することができ、さらに多くのサウンドを利用することができます。複数のアンプ・ペダルを4ケーブル・モードで使用する場合、チェーン内で最も早く有効になったアンプ・ペダルが、あなたが聴くことのできるアンプ・ペダルとなります。

ヒント : 4ケーブル・モードで複数のペダルを使用して、異なる UAFX アンプ・ペダルのサウンドを切り替えるには、それらのペダルのサウンドを有効にしておきます。最初に有効になったアンプ・ペダルが、あなたが聴くことのできるアンプ・ペダルとなります。つまり、他の有効化されたペダルより前段にあるペダルをバイパスすることで、次に有効化されたペダルのサウンドが聴こえるようになります。このようにして、複数のペダルを切り替えて使用することができます。

4ケーブル・モードを有効にする

  1. アンプの電源を切ります。
  2. 以下の図と説明を参照し、結線します。
  3. UAFX Control モバイル・アプリとペダルをペアリングし、セッティングビューを開きます。
  4. UAFX Control モバイル・アプリの[4-Cable Mode]の “On” をタップします。確認画面が表示されます。
  5. “Enable 4-Cable Mode” をタップします。ペダルが4ケーブル・モードになります。
  6. アンプの電源を入れます。

ライブモードまたはプリセットモードが有効な場合は UAFX アンプ・ペダルが、ペダルがバイパスされている場合は実際のアンプのプリアンプ・チャンネルが聴こえるようになります。

4ケーブル・モードの接続

UAFX アンプ・ペダルを1台、2台、3台使用する場合の4ケーブル・モードの接続方法については、以下を参照してください。

UAFX アンプ・ペダルが1台の場合

UAFX アンプ・ペダル1台と4ケーブル・モードを使用して、エフェクト・ループを搭載する実際のギター・アンプにもう1系統の切り替え可能なチャンネルを追加できます。

  1. 楽器を UAFX アンプ・ペダルの “1/MONO” 入力に接続します。
  2. UAFX アンプ・ペダルの “1/MONO” 出力を、アンプのメイン入力に接続します。
  3. アンプのエフェクト・ループの “Send” 出力と、UAFX アンプ・ペダルの “2/STEREO” 入力を接続します。
  4. ペダルの “2/STEREO” 出力を、アンプのエフェクト・ループの “Return” 入力に接続します。
  5. 楽器と UAFX アンプ・ペダルの間にアンプ前段用のエフェクトを配置し、ペダルの “2/STEREO” 出力とアンプのエフェクト・ループの “Return” 入力との間にその他のエフェクト・ループ用エフェクトを配置します。
  • UAFX アンプ・ペダルの有効時 :
    この図は、UAFX アンプ・ペダルが有効な場合の信号の流れを示しています。信号はペダルからのフルアンプトーンで彩られ、接続されたアンプの入力ジャックとプリアンプ・セクションをバイパスし、アンプのエフェクト・ループ・リターンにルーティングされます。この時、アンプのエフェクト・ループ・リターンへ送られたエフェクトはすべて聴こえます。
  • UAFX アンプ・ペダルのバイパス時 :
    この図は、UAFX アンプ・ペダルがバイパスされた場合の信号の流れを示しています。信号はペダル・アンプをスルーし、実際のアンプのメイン入力にルーティングされることに注目してください。この時、アンプのエフェクト・ループ・リターンの前段に置かれたエフェクトはすべて聴こえます。

UAFX アンプ・ペダルが2台の場合

UAFX アンプ・ペダルを4ケーブル・モードで2台接続する場合、合計6本のケーブルが必要です。このモードでは、もう1台の UAFX アンプ・ペダルが有効な場合でも、最も早く有効になった UAFX アンプ・ペダルのサウンドが聴こえます。ペダルを上から見て、右側にある UAFX アンプ・ペダルがこれにあたります。この時、アンプのエフェクト・ループ・リターンの前段に置かれたエフェクトはすべて聴こえます。

  1. 最初の UAFX アンプ・ペダルの “1/MONO” 入力に楽器を接続します。
  2. 1台目のペダルの “1/MONO” 出力を、2台目のペダルの “1/MONO” 入力に接続します。
  3. 1台目のペダルの “2/STEREO” 出力を、アンプのエフェクト・ループの “Return” 入力に接続します。
  4. 2台目のペダルの “1/MONO” 出力を、アンプのメイン入力に接続します。
  5. 2台目のペダルの “2/STEREO” 出力を、1台目のペダルの “2/STEREO” 入力に接続します。
  6. アンプのエフェクト・ループの “Send” 出力を、2台目のペダルの “2/STEREO” 入力に接続します。
  7. 楽器と1台目の UAFX アンプ・ペダルの間にアンプ前段用のエフェクトを配置し、1台目のペダルの “2/STEREO” 出力とアンプのエフェクト・ループ・リターン入力との間にその他のエフェクト・ループ用エフェクトを配置します。

UAFX アンプ・ペダルが3台の場合

UAFX アンプ・ペダルを4ケーブル・モードで3台接続する場合、合計8本のケーブルが必要です。このモードでは、他の2台のペダルの一方または両方が有効であっても、最も早く有効になった UAFX アンプ・ペダルのサウンドが聴こえます。ペダルを上から見て、一番右側にあるペダルがこれにあたります。この時、アンプのエフェクト・ループ・リターンの前段に置かれたエフェクトはすべて聴こえます。

  • 最初の UAFX アンプ・ペダルの “1/MONO” 入力に楽器を接続します。
  • 1台目のペダルの “1/MONO” 出力を、2台目のペダルの “1/MONO” 入力に接続します。
  • 2台目のペダルの “1/MONO” 出力を、3台目のペダルの “1/MONO” 入力に接続します。
  • 1台目のペダルの “2/STEREO” 出力を、アンプのエフェクト・ループの “Return” 入力に接続します。
  • 2台目のペダルの “2/STEREO” 出力を、1台目のペダルの “2/STEREO” 入力に接続します。
  • 3台目のペダルの “2/STEREO” 出力を、2台目のペダルの “2/STEREO” 入力に接続します。
  • 3台目のペダルの “1/MONO” 出力をアンプのメイン入力に接続します。
  • アンプのエフェクト・ループの “Send” 出力を、3台目のペダルの “2/STEREO” 入力に接続します。
  • 楽器と1台目の UAFX アンプ・ペダルの間にアンプ前段用のエフェクトを配置し、1台目のペダルの “2/STEREO” 出力とアンプのエフェクト・ループ・リターン入力との間にその他のエフェクト・ループ用エフェクトを配置します。

安全にお使いいただくために

  • 本製品は屋内で使用するために設計されています。
  • 液体の近くや極度に湿気の多い環境で使用しないでください。
  • ラジエーター、ヒートレジスター、ストーブなどの熱源や、熱を発する機器(アンプを含む)の近くに設置しないでください。
  • 電源コードを踏んだり何かで挟んだりしないようご注意ください。
  • クリーニングの際は、乾いた布でお拭きください。
  • 本製品の修理が必要な場合は、ご購入いただきました販売店、または弊社カスタマーサポートまでお問い合わせください。
  • Enigmatic には、ユーザーで交換可能な部品は含まれていません。
  • 本製品の底面には、コンプライアンスマークのラベルが貼付されています。
  • 本製品は、クラスB機器です。本製品は、住宅環境での使用を目的としていますが、ラジオやテレビの受信機近くで使用すると受信障害を起こす可能性があります。取扱説明書に従って、正しくお使いください。
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