Universal Audio : UAFX Astra Modulation Machine マニュアル
マニュアル, 2022/05/30
- Astra の電源(パワーサプライユニット)について
- 接続について
- Astra の概要
- Astra の操作
- Astra のコントロール
- エフェクトの詳細
- Astra のデフォルト・プリセットについて
- 安全にお使いいただくために
Astra の電源(パワーサプライユニット)について
注 : UAFX ペダルに電源(パワーサプライユニット)は付属していません。
UAFX ペダルには、アイソレートされたDC9V、400mA、センターマイナス、2.1 x 5.5 mm バレルコネクタ(BOSS のコネクターと同じ)の電源が別途必要です。各 UAFX ペダルは、個別の電源に接続するか、アイソレートされたマルチ出力電源に接続する必要があります。電源は、UAFX ペダルのリアパネルにあるDC9Vコネクターに接続します。
UAFX ペダルを初めて電源に接続すると、LEDが循環して点灯し、ペダルが起動中であることを示します。UAFX は、正しく起動するまでに約15秒を要します(起動時、ドライのオーディオ信号はペダルを通過します)。
UAFX ペダルを使用中に電源供給が遮断された場合、プロセッシングされたサウンドは発音しなくなります。ただし、ドライのオーディオ信号はペダルを通過します。ペダルの電源が入っていない時や起動時には、入力から出力までが完全なアナログドライスルーの状態となり、バッファリングやその他の回路を介すことなく、機械的なリレーが使われます。
特記事項
- 各 UAFX ペダルは、400mA の電流を必要とします。電源が 400mA の電流を供給できない場合、LEDやスイッチが動作しているように見えても、ペダルが正しく動作しないことがありますのでご注意ください。なお、400mA 以上の電流を供給できる電源を接続しても問題はありません(ペダルは必要な分だけ電流を消費しますので、電源がDC9Vのものであれば損傷することはありません)。
- アイソレートされた電源は、通常、各コネクターに配されたトランスによって、電気的に分離された電源とグランドを提供します。電源がアイソレートされていない場合、ペダルの信号にノイズやグランドループのハムが乗ることがあります。
- 電源が複数の出力を備えている場合、それぞれが正しくアイソレートされているかをご確認ください。もちろん、ペダルごとに個別の対応電源をご用意いただき、お使いいただくことも可能です。
- デイジーチェーン(1つの電源出力で複数のペダルを動作させること)は、サポートされていません。
接続について
UAFX のオーディオ端子は、楽器用の1/4インチ(6.35 mm)アンバランスTS(Tip-Sleeve)ケーブルに対応しています。TRS(Tip-Ring-Sleeve)ケーブルもお使いいただけますが、TSケーブルと比べてメリットがあるわけではありません。
重要 : 楽器などからの出力信号は、UAFX の “1/MONO” 入力端子に接続する必要があります。“1/MONO” 入力端子に何も接続されていない場合、“2/STEREO” 入力端子は機能しません。
UAFX ペダルは、楽器のレベルやアンプのエフェクトループのレベルに対応できる十分なヘッドルームを備えています。また、シンセサイザーやオーディオインターフェイスといった、ラインレベルの機器にも対応します。ただし、楽器のレベルに合わせて調整されているので、エフェクトのオーバードライブを避けるために、場合によっては UAFX ペダルに接続する機器側のラインアウトレベルを下げる必要があります。
USB-C ポートは、Mac / Windows コンピューター用の UA Connect アプリで、製品登録とファームウェア・アップデートを行う際に使用します。コンピューター側はどのタイプのUSBポートでも接続することができますが、それに適したケーブル、もしくはアダプターが別途必要です(UAFX ペダルにコンピューターとの接続用のケーブルは付属していません)。
“PAIR” ボタンとLEDは、UAFX Control アプリでの製品登録およびグローバル設定(バイパスとフットスイッチのモード)に使用します。
接続例
Astra の概要
クラシック・コーラス、フランジャー/ダブラー、チューブトレモロエフェクトの最高峰
UAFX Astra Modulation Machine は、クラシックなアナログモジュレーションを深く掘り下げ、ストンプボックスとしては類を見ない、真のバケツリレー式コーラス/ビブラート、スタジオ・フランジャー/ダブラー、およびチューブ駆動のトレモロエフェクトを提供します。
強力な UAFX デュアル・エンジン・プロセッシングを備え、徹底したアナログのリアリズムに基づく Astra は、中毒性の高いビンテージ・モジュレーションをフィーチャーしています。
デュアル・ステレオ・モジュレーション・エンジンによる無限の創造性
Astra には UAFX のために新規開発された強力なエンジンが採用され、独自のデュアル・エンジン・プロセッシングがモジュレーションエフェクトのステレオインスタンスを個々に実行します。これはいわば、2つのバケツリレー式ハードウェア・ユニットが同時に動作しているようなものです。トレモロ回路も同様に、複雑かつ驚異的なテクスチャーをステレオで再現します。
サイレント・スイッチング
UAFX ペダルは、リレーと高度な回路を用いて、シームレスかつ静かにオン/オフを切り替えられるよう設計されています。トゥルー・バイパス時はハードウェアから機械的なリレーの切り替え音が聴こえますが、オーディオ信号の経路においては聴こえません。一方、物理的なリレーを使わないバッファード・バイパス*時は、ペダルから機械的な切り替え音が発生することはありません。
*トゥルー/バッファード・バイパスの設定は、UAFX Control モバイル・アプリを介して行います。
無料のボーナスエフェクト
無料の “Phaser X90” と “Dharma Trem 61” を入手するには、UAFX Control で製品登録を行なってください。UAFX Control は、こちらよりダウンロードが可能です。
Astra の操作
ライブモードとプリセットモード
ライブモードでは、現在のノブやスイッチ、LEDの状態が出音に反映されます。ライブモードのエフェクトは、左のフットスイッチでオン/オフを切り替えます。
プリセットモードでは、プリセットとして保存されている設定を聴くことができ、現在あるノブやスイッチの状態は出音に反映されません。すべてのノブとスイッチは、内部で保存された位置(状態)に設定されます。プリセットモードのエフェクトは、右のフットスイッチでオン/オフを切り替えます。
ライブモード
ライブモードに入るには、左のフットスイッチを押します。もう一度左のフットスイッチを押すと、ライブモードエフェクトのオン/オフが切り替わります。ライブモードのエフェクトが有効な時は、左のフットスイッチ上のLEDが赤く点灯します。
プリセットモード
プリセットモードに入るには、右のフットスイッチを押します。もう一度右のフットスイッチを押すと、プリセットエフェクトのオン/オフが切り替わります。プリセットが有効な時は、右のフットスイッチ上のLEDが緑色に点灯します。
なお、右フットスイッチは、UAFX Control モバイル・アプリで別の動作に設定することが可能です。
右フットスイッチ
右フットスイッチの動作は、UAFX Control モバイル・アプリを介して、任意の設定に変更できます。一方、左側のフットスイッチは常時ライブモードを切り替えるためのものとなります。つまり、ライブモードにおいては、現在見えているノブとスイッチの状態が出音と直結しています(タップテンポを使った時の “SPEED” ノブの設定は除く)。
Astra の右フットスイッチには、次の2つの設定が行えます。
プリセット(工場出荷時の設定)
「プリセット」に設定すると、保存されたテンポでプリセットをロードし、オン/オフを切り替えられるようになります。ただし、この設定では、タップテンポは使用できません。
プリセット+タップ
「プリセット + タップ」に設定すると、右のフットスイッチは複数の機能を有します。
プリセットのロード :
右のフットスイッチを1.5秒(またはそれ以上)押し続けると、フットスイッチを離した時に保存されているテンポでプリセットをロードします。ロードの準備が整うまでの間は、エフェクトタイプLEDが高速で点滅します。
プリセットをバイパス :
右のフットスイッチを1.5秒以上押し続けると、フットスイッチを離した時にプリセットがバイパスされます。バイパスの準備が整うまでの間は、エフェクトタイプLEDが高速で点滅します。なお、左のフットスイッチを2回タップすると、プリセットモードを瞬時にバイパスすることができます。
ライブ/プリセットモードでのタップテンポ :
右のフットスイッチを4分音符の間隔で2回以上短く押す(タップする)ことで、テンポを設定できます。ライブモードでは右フットスイッチのLEDが赤色で点滅し、現在のテンポを示します。プリセットモードでは、右フットスイッチのLEDが緑色で点滅し、現在のテンポを示します。
プリセットの保存
素晴らしいサウンドができたら、設定をプリセットとして UAFX ペダルに保存しましょう。
- ライブモードでこの操作を行うと、ペダルのすべてのノブやスイッチの位置が保存されます。
- プリセットモードでこの操作を行うと、プリセットをロードした後に変更されたノブとスイッチの位置が保存されます。つまり、プリセットモードで耳にできるサウンドは保存されたものであり、必ずしも現在のノブやスイッチの位置が実際の設定値と一致するわけではありません。
サウンドをプリセットとして保存する手順
- ノブやスイッチを操作し、お好みの音創りを行います。
- “PRESET” フットスイッチの緑色のLEDが高速で点滅するまで(約0.5秒)、“STORE” スイッチを下方向に押し続けます。
プリセットの注意点
- プリセットモードとライブモードにおいて、スピードの設定は完全に独立しています。
- プリセットモードでノブやスイッチを操作すると、瞬時に現在のノブやスイッチの位置が反映されます。
- プリセットモードでエフェクトタイプを変更すると、すべての設定がそのエフェクトに最適化されたデフォルト値に変わります。優れた音創りへの出発点として、デフォルト設定をご活用ください。
エフェクトをバイパスしている時の信号経路
Astra Modulation Machine のエフェクトのバイパス経路は、UAFX Control モバイル・アプリを介してトゥルー・バイパスまたはバッファード・バイパスを選択することができます。
トゥルー・バイパス
バイパス経路がトゥルー・バイパスに設定され、エフェクトがオフの場合、入力から出力までが完全なアナログ・ドライ・スルーの状態となり、バッファリングやその他の回路を介すことなく、機械的なリレーが用いられます。UAFX ペダルは、デフォルトではトゥルー・バイパスに設定されています。
トゥルー・バイパスの設定でエフェクトがオンとなっている場合、出力はバッファリングされます。
バッファード・バイパス
UAFX ペダルをバッファード・バイパスに設定するには、UAFX Control モバイル・アプリを使用します。バイパス経路がバッファード・バイパスに設定されている場合、エフェクトのオン/オフを問わず、出力はバッファリングされます。
エフェクトがオフの場合、ドライ信号はアナログ・ドライ・スルーのままです。
Astra のコントロール
Astra Modulation Machine のノブとスイッチは、選択されているエフェクトによってコントロールできる機能が異なります。詳細については、後述「エフェクトの詳細」セクションを参照してください。
スピード(SPEED)
モジュレーションのレート(速度)を調整します。
デプス(DEPTH)
モジュレーションの深さ(強さ、量)を調整します。
インテンシティ(INTENSITY)
選択されているエフェクトタイプに応じた機能が割り当てられ、その特性を調整します。
シェイド(SHADE)
選択されているエフェクトタイプに応じた機能が割り当てられ、その特性を調整します。
シェイプ(SHAPE)
選択されているエフェクトタイプに応じた機能が割り当てられ、その特性を調整します。
エフェクトタイプスイッチ
このスイッチを上下に操作すると、エフェクトタイプ(モデル)が順番に切り替わっていきます。スイッチを繰り返し押すことで、使用可能なすべてのエフェクトにアクセスできます。
ヒント : ペダルを製品登録すると、“Phaser X90” と “Dharma Trem 61” を無料で追加可能です。
エフェクトタイプLED
このLEDは、選択中のエフェクトタイプを示します。LEDが赤色の場合は、ペダル本体にラベリング(印字)されているエフェクトタイプが選ばれていることを示しています。一番上のLEDが緑色の場合はボーナスの Phaser X90 が、そして真ん中のLEDが緑色である場合はボーナスの Dharma Trem 61 がそれぞれ選択されていることを示しています(ボーナスエフェクトの名前は、本体にラベリングされていません)。
ストア(STORE)
このスイッチは、現在のサウンドをプリセットとして保存する時に使用します。“PRESET” フットスイッチ上の緑色のLEDが高速で点滅するまで、“STORE” スイッチを下方向に押し続けます(約0.5秒)。
バリエーションA/Bスイッチ(A/B)
各モジュレーションモデル(Chorus Brigade、Flager Dblr、Trem 65、Phaser X90、Dharma Trem 61)には、A/Bスイッチで選択可能な2つのバリエーションが用意されています。これらは、エフェクトタイプごとに固有のものとなります。
A/Bスイッチを操作して、選択中のエフェクトタイプのバリエーションを選びます。バリエーションについては、後述「エフェクトの詳細」セクションを参照してください。
左フットスイッチLED
左フットスイッチ上にあるLEDは、現在のノブやスイッチの設定を有効な状態である時に赤色で点灯します。
左フットスイッチ
このスイッチを操作することで、現在のノブとスイッチの設定を生かしたエフェクトのオン/オフを切り替えられます。
右フットスイッチLED
デフォルトでは、プリセットモードがオンの時、右フットスイッチ上のLEDが緑色に点灯します。設定により、他の動作も可能です。
右フットスイッチ
右フットスイッチは、プリセットへのアクセスや、タップテンポに使えます。詳細は、前述「右フットスイッチ」セクションを参照してください。
エフェクトの詳細
UAFX のエフェクトは、それぞれが独自のサウンドとコントロールセットを有しています。つまり、ノブやスイッチには、選択中のエフェクトを最適にコントロールするために必要なものが割り当てられます。
このセクションでは、各エフェクトの具体的なコントロールの詳細と、リファレンスのためのマップを掲載しています。コントロールマップのダイアグラムと、ユーザー設定を書き込めるリコールシートは、こちらからダウンロードが可能です。
Chorus Brigade
1976年にリリースされたこの伝説的なバケツリレー式のストンプボックスは、厚く豊かなコーラスと波打つビブラートによって、それまでのサウンドを一変しました。Astra の Brigade Chorus は、太く飽和したサウンドが魅力的なプリアンプセクションを含む、この画期的なユニットの回路を完全にエミュレートしています。
注 : Chorus Brigade では、一部のノブが機能しません。実機のサウンドを可能な限り正確に再現するため、オリジナルに基づいたコントロールセットが用意されています。何も機能しないノブを回した場合は、エフェクトタイプLEDが高速で点滅します。
コントロールセット詳細(バリエーションA : Chorus 選択時)
- SPEED (N/A)
機能しません。 - DEPTH (N/A)
機能しません。 - INTENSITY (Chorus Intensity)
1つのノブで、コーラスの速度と深さを設定します。 - SHADE (Output Level)
出力ゲインを設定します。12時の位置がユニティゲインです。 - SHAPE (N/A)
機能しません。 - MODE (Classic / Stereo Dual)
ステレオ使用時の動作モードを「クラシック」か「デュアルステレオ」から選択します。
クラシックモードでは、ドライ信号が左側から、ウェット信号が右側から出力されます。デュアルステレオモードでは、左右が別々にプロセッシングされます。この時、左右のコーラスのLFOの位相が90°ずれ、最大の効果を発揮します。
コントロールセット詳細(バリエーションB : Vibrato 選択時)
- SPEED (Vibrate Rate)
ビブラートの速度を設定します。 - DEPTH (Vibrate Amount)
ビブラートの深さを設定します。 - INTENSITY (N/A)
機能しません。 - SHADE (Output Level)
出力ゲインを設定します。12時の位置がユニティゲインです。 - SHAPE (N/A)
機能しません。 - MODE (Classic / Stereo Dual)
ステレオ使用時の動作モードを「クラシック」か「デュアルステレオ」から選択します。
クラシックモードでは、ドライ信号が左側から、ウェット信号が右側から出力されます。デュアルステレオモードでは、左右が別々にプロセッシングされます。この時、左右のコーラスのLFOの位相が90°ずれ、最大の効果を発揮します。
Flanger Dblr
70年代後半のバケツリレー技術が詰め込まれているこのクラシックなラックマウント・スタジオ・フランジャー/ダブラーは、見事な「フーシュ」エフェクト、オーガニックな厚み、そして一般的なフランジャーをはるかに超えるワイルドなサウンドのオンパレードで知られます。Astra の Flanger / Doubler は、この貴重なユニットの唯一となるエンド・ツー・エンドの回路エミュレーションであり、あり得ないほど密度の高い、複雑なフランジャー/ダブリング・エフェクトをあなたの足元にもたらします。
注 : Flanger Dblr モードで右フットスイッチを「プリセット + タップ」に設定すると、テンポは1/8音符に固定され、フランジャー/ダブラーのレートをコントロールできます。
コントロールセット詳細
- SPEED (Rate)
ディレイタイムのLFOに適用されるモジュレーションの速度を設定します。 - DEPTH (Width)
ディレイタイムのLFOに適用されるモジュレーションの深さを設定します。 - INTENSITY (Regeneration)
入力に戻されるエフェクト量を調整します。ノブを右に回すにつれ、より多くの共振信号が生成されます。 - SHADE (Dry / Wet Mix)
ウェット/ドライのバランスを設定します。12時の位置(50%ウェット)で最大のフランジエフェクトを得られます。 - SHAPE (Manual Sweep)
ディレイタイムを設定します。スウィープの中に母音のような性質を加えます。 - MODE (Phase Normal / Invert)
位相を反転させ、より「ホロウ」なサウンドにします。 - バリエーションA
フランジャーモード : クラシックなフランジャーサウンドを得られます。 - バリエーションB
ダブラーモード : ディレイタイムを短めに設定するとダブリングエフェクトを得られます。長めに設定するとコーラスのようなエフェクトを得られます。
Trem 65
60年代のアメリカ製アンプに搭載されていたオプティカルチューブ式トレモロに匹敵するものはそうそうないでしょう。深く波打つ、雰囲気たっぷりの Trem 65 は、このクラシックな回路の忠実なエミュレーションであり、ゆらめく波紋から激しいうねりに至るまで、光源のフォトレジスターと 12AT7 駆動管による複雑な相互作用を含んだダイナミックなディテールを UA スタイルで捉えています。正弦波と矩形波の切り替えも行え、お好みの揺れ、テクスチャーを演出することが可能です。
コントロールセット詳細
- SPEED (Tremolo Rate)
トレモロの速度を設定します。 - DEPTH (Tremolo Amount)
トレモロの強さを設定します。実機同様に、高速になるほど強さへの影響は少なくなります。 - INTENSITY (LFO Shape)
波形に微妙なエッジを加えます。 - SHADE (Input Drive)
12時の位置がユニティゲインです。トレモロによって音量低下が生じた場合はこのコントロールを使って補正します。 - SHAPE (N/A)
機能しません。 - MODE (Dual Mono / Stereo 180°)
ステレオパンに設定すると、トレモロは各スイングで左右に180ºパンニングされます。 - バリエーションA
サイン波 : オリジナルのチューブ回路のようなサウンドを得られます。 - バリエーションB
矩形波 : よりアグレッシブなサウンドを得られます。
Phaser X90
クラシックな「スクリプトロゴ」と「ブロックロゴ」のフェーザーをベースにしたもので、製品登録時のボーナスエフェクトとして無料で提供されます。
この追加エフェクトは、Astra Modulation Machine の製品登録完了後にご利用いただけます。Phaser X90 を選択するには、一番上のエフェクトタイプLEDが緑色で点灯するまで、エフェクトタイプスイッチを数回操作します(ボーナスエフェクトの名前は本体にラベリングされていません)。
コントロールセット詳細
- SPEED (Phaser Rate)
フェイザーの速度を設定します。「スクリプト」の回路と「ブロック」の回路ではその範囲が異なります。 - DEPTH (N/A)
機能しません。 - INTENSITY (N/A)
機能しません。 - SHADE (Input Drive)
12時の位置が純正の設定です。より倍音を得たい場合はノブを右に回します。 - SHAPE (N/A)
機能しません。 - MODE (Dual Mono / Stereo 180°)
ステレオフェイズでは、左右の位相が180°ずれ、渦巻くような立体感のあるサウンドになります。 - バリエーションA
スクリプト回路 : クラシックなハードロックトーンのための、スムーズでスローなフェーズ。 - バリエーションB
ブロック回路 : より速く、より腰の強い印象のフェーズ。
Dharma Trem 61
ハーモニック・トレモロは、トレモロとフェイザーを組み合わせたユニークなもので、信号を低域と高域に分割し、LFOによってフィルター間をパンニングします。これらの分割された信号は、サミングされて1つの信号に戻り、結果としてボリュームとフェイズ両方の成分を持つトレモロとなります。
Dharma Trem 61 では、低域と高域のクロスオーバー周波数をコントロールし、トレモロのスピードをダイナミックにコントロールすることができるため、「ダイナミック・ハーモニック・トレモロ」という、他にはないユニークな効果を得ることができます。
この追加エフェクトは、Astra Modulation Machine の製品登録完了後にご利用いただけます。Dharma Trem 61 を選択するには、2番目のエフェクトタイプLEDが緑色で点灯するまで、エフェクトタイプスイッチを数回操作します(ボーナスエフェクトの名前は本体にラベリングされていません)。
コントロールセット詳細
- SPEED (Tremolo Rate)
基準となるトレモロの速度を設定します。 - DEPTH (Tremolo Amout)
トレモロの深さを設定します。“INTENSITY” と相互に影響します。トレモロの速度が効きの強さに影響することはありません。 - INTENSITY (Crossover Frequency)
10時の位置で univibe のようなサウンドになり、ノブを左右いずれかに振り切ると、ピッチの揺れのないハーモニック・トレモロになります。 - SHADE (Dynamic Speed Threshold)
ダイナミックスピードのトリガーとなるしきい値を設定します。12時の位置から始め、好みに応じた調整を行いましょう。 - SHAPE (Dynamic Speed Amount)
“SHADE” で設定したしきい値を超えると、トレモロの速度はこのノブで設定した速度まで上昇または下降し、次第に “SPEED” またはタップテンポで設定された速度まで戻ります。このノブを左に回し切ると、ダイナミックコントロールを無効にでき、60年代初期のクラシックなハーモニック・トレモロを得られます。 - MODE (Dual Mono / LFO Stereo Phase)
LFOステレオフェイズに設定すると、トレモロは左右に180°パンニングされます。 - バリエーションA
クラシック : 伝統的なハーモニック・トレモロです。 - バリエーションB
ヴァイビー : フェイザーのようなハーモニック・トレモロです。
Astra のデフォルト・プリセットについて
Astra Modulation Machine のデフォルト・プリセットは、クラシックなアンプのトレモロサウンドを提供します。
プリセットモードでエフェクトタイプを変更すると、すべての設定がそのエフェクトに最適化されたデフォルト値に変わります。優れた音創りへの出発点として、デフォルト設定をご活用ください。
(参考)UAFX ペダルをデフォルトに戻す手順については、こちらの記事をご覧ください。
安全にお使いいただくために
- 本製品は屋内で使用するために設計されています。
- 液体の近くや極度に湿気の多い環境で使用しないでください。
- ラジエーター、ヒートレジスター、ストーブなどの熱源や、熱を発する機器(アンプを含む)の近くに設置しないでください。
- 電源コードを踏んだり何かで挟んだりしないようご注意ください。
- クリーニングの際は、乾いた布でお拭きください。
- 本製品の修理が必要な場合は、ご購入いただきました販売店、または弊社カスタマーサポートまでお問い合わせください。
- Astra Modulation Machine には、ユーザーで交換可能な部品は含まれていません。
- 本製品の底面には、コンプライアンスマークのラベルが貼付されています。
- 本製品は、クラスB機器です。本製品は、住宅環境での使用を目的としていますが、ラジオやテレビの受信機近くで使用すると受信障害を起こす可能性があります。取扱説明書に従って、正しくお使いください。