535 - 500 Series Diode Bridge Compressor
特長
Threshold - スレッショルド
コンプレッサーが動作する信号レベルを設定します。信号レベルが設定値以上に達した際にコンプレッサーが機能します。
設定範囲は -25 ~ +20 dB の31段階で、値が大きいほど圧縮量は少なくなります。
Ratio - レシオ
コンプレッサーカーブの傾きをロータリースイッチによって設定します。1.5:1、2:1、3:1、4:1、6:1、8:1 の6ポジションから選択可能です。
Timing - タイミング(アタック/リリースタイム)
6ポジションのロータリースイッチにより、コンプレッサーの開始時間(アタック)とゲインコントロールの持続時間(リリース)を設定します。
- FAST - ファーストアタック(750 us)/ ファーストリリース(130 ms)
- MF - ミディアムアタック(2.25 ms)/ ファーストリリース(130 ms)
- MED - ミディアムアタック(2.25 ms)/ ミディアムリリース(400 ms)
- MS - ミディアムアタック(4 ms)/ スローリリース(725 ms)
- SLOW - スローアタック(10 ms)/ スローリリース(1 s)
- AUTO - ミディアムアタック(5 ms)/ デュアルディケイリリース(T1 500 ms / T2 1 s)
*このタイミングは、FASTボタンの設定で変化します。
FAST - ファーストモード
FASTスイッチは、TIMINGコントロールのアタックタイムとリリースタイムを半分にします。よって使用できるTIMINGプリセット数は実質的に2倍となります。
Blend - ブレンド
コンプレッションされた信号と処理前の信号(原音)のバランスを設定します。0%に設定した場合、コンプレッサーをバイパスした際とほぼ同じ音になります。100%にした場合、完全に圧縮された信号となります。
Gain- ゲイン(メイクアップ)
コンプレッサーはオーディオ信号のレベルを抑えるプロセッサーです。そのため、オンにした際とオフにした際の出力音量が異なります。ゲイン(メイクアップ)でコンプレッサーによって抑えられたゲインの補正を行います。一般的にはコンプをオンにした際とオフにした際の音量を同じにするように調整します。
Comp In - コンプレッサー イン
コンプレッサーのオン/オフを操作します。このスイッチを解除するとコンプレッサーはバイパスされるので、圧縮されたサウンドと原音とを素早く比較試聴することができます。 ゲインコントロールと組み合わせて使用しましょう。
Link - リンク(ステレオ動作)
対応する500シリーズラックのリンクバスを通じ、サイドチェーン制御電圧によってもう1台の 535 とコンプレッサーの動作をリンクさせることができます。リンクモードでは圧縮量が強い側のコンプレッサーが両方のオーディオ信号経路を制御します。適切なステレオのセンターイメージを維持しながらコンプレッションを行うために、リンクされていないサウンドも試聴しながら設定することをお勧めします。
Sidechain HPF - サイドチェインハイパスフィルター
このスイッチを使用すると、コンプレッサーのサイドチェインに 12 dB/oct の 150 Hz ハイパスフィルターを挿入できます。これによりコンプレッサーは 150 Hz 以下の成分に反応し難くなります。 例えばドラムキットで使用する場合、キックドラムのダイナミックなエネルギーの大半が 150 Hz 以下に集中するため、そのローエンドはスネアやシンバルほどコンプレッションの影響を受け難くなります。
Level and Gain Reduction Metering - レベルとゲインリダクションメーター
2つのLEDメーターは、コンプレッサーの出力レベルと入力信号に適用されているゲインリダクション量を正確に表示します。