Newton Channel
Silk を搭載するマイクプリ/EQ/コンプレッサー
Newton Channel は、伝説的なサウンドの系譜から生まれたパワフルでモダンなチャンネル・ストリップです。その直感的なデザインは、一聴して Rupert Neve Designs 製品と認識できるキャラクター、音楽的なトーン、実証済みの信頼性を備え、要求に応じ素晴らしいサウンドを提供します。Newton Channel は、プロジェクトスタジオや大規模な商業施設、ライブサウンドにも適しており、これまで以上に多くのエンジニア、プロデューサー、アーティストに Rupert Neve Designs サウンドを提供します。
この製品名は Rupert 氏の生まれ故郷であるイギリスはニュートン・アボットに由来しており、ニュートン・アボットからウィンバリー、ビンテージからモダン、そしてその間にあるものまで、彼の人生の音の旅を反映しています。Newton Channel は、Rupert Neve Designs ならではの素晴らしいサウンドによって、あらゆるソースに生命を吹き込むことができる、真に汎用性の高い世界水準のチャンネルストリップです。
入力段とマイクプリアンプ
Newton Channel は、Rupert Neve Designs 製品に期待されるトーンと音楽性をすべて備えます。プリアンプセクションは、タイトでクリーンかつディテールに富んだサウンドを素早く簡単に作り上げることができます。
入力段は、標準的なマイクソースのインピーダンスに理想的にマッチするように調整されていますが、ラインレベルでも同様に駆動することができます。Newton には、包括的な周波数レンジの調整が行える、独立したバイパススイッチを備えた可変ハイパスフィルターも搭載されており、エンジニアはソースに含まれる不要なノイズや低域の唸りなどを手早く除去することができます。
イコライザー
Newton のEQセクションは、シンプルなコントロールにより、スピードと柔軟性に優れています。低域と高域のシェルフバンドは、最大 12 dB のゲイン・ブースト/カットが可能な、31段のポテンショメーターでコントロールでき、微妙な設定も極端な設定も思いのままです。
EQセクションのパラメトリックミッドバンドには、もう1つ、31段のポテンショメーターが搭載されており、220 Hz から 7 kHz までの幅広い帯域をブースト/カットできます。このため、中域はとくに柔軟性が高く、中低域の濁りを抑えたり、中域の存在感を高めることができます。慎重に設定された固定のQは、音楽性と精度の健全なバランスを維持しながら、周辺の周波数に悪影響を与えることなく、ブラシストロークのようなイコライジングを行うのに十分な幅を確保しています。
Newton Channel の各セクション同様、EQにも独立したバイパスボタンがあり、設定を都度ダブルチェックできます。
コンプレッサー
Newton Channel には、Rupert Neve Designs の超スムーズな VCA コンプレッサーの最新版が搭載されています。+20 dB のメイクアップゲインと厳選されたコントロールにより、コンプレッションを自在にコントロールしながら、サウンドの本質を維持します。
また、コンプレッサーをEQセクションの前後に配置するのに便利な「プリ/ポストEQ」ボタンと、独立したバイパスボタンも搭載されています。
Silk とは?
Newton Channel の信号経路の最後には、ユニークでニーズの高い可変 Silk 回路があります。Rupert Neve Designs のカスタム出力トランスを飽和させることで、2次と3次の倍音を増幅するパワーとコントロールを提供し、ビンテージなトーンを実現します。Silk を使用しない繊細なトランスのトーンから、Silk / Texture 回路を全面に押し出したビンテージモジュールを凌ぐ色彩感まで、Newton の出力段は強力なパワーと輝きでトラックを満たすことができます。
SILK RED を適用すると、ソースの高域と中高域から発生する倍音成分が強調されます。これによりトップエンドにキラキラとした輝きが加わるため、ボーカル、スネア、ストリングス、ピアノ、その他のアコースティック楽器などのソースに最適です。
SILK BLUE を使用すると、ソースの低域と中低域から発生する倍音が強調されます。これは信号をボトムアップで「強化」する傾向があり、ドラム、ベースギター、ヘヴィなエレクトリックギター、男性ボーカル、シンセサイザーに最適です。
カスタムトランス出力
Newton Channel は、バランス標準ラインレベルのカスタムトランス出力を備えます。さらに、独立した -6 dBu XLR 出力は、ハイレベルの入力と Silk による倍音の飽和を補正することができ、エンジニアは Newton Channel をフルドライブさせながら、チェーン内の次のデバイスをクリップさせることなく、より多くのトランス倍音を得ることができます。これらの出力は、同時に使用することも可能です。