Mantis
デュオフォニック・ハイブリッド・アナログ・シンセサイザー
Mantis(マンティス)は、伝説的デザイナー・故 Chris Huggett(Gnat、WASP、OSCar)と PWM の Paul Whittington のコラボレーションから生まれた、ユニークなデュオフォニック・ハイブリッド・アナログ・シンセサイザーです。Chris は人生最後の時まで、Mantis の開発に全力を注ぎました。PWM チームは彼の意志を継ぎ、遺族のサポートを得て、この尊いシンセサイザーを実に素晴らしく、誰もが楽しめるよう仕上げました ─ 輝かしい英国のシンセサイザー史に、新たな名が刻まれます。
- ハイブリッド・アナログ・シンセサイザー
ピュアなアナログ・シグナル・パスから、数学的に生成されるオシレーター - ヘリテージ・サウンド
WASP をベースにモダナイズされたアーキテクチャと、Chris Huggett がデザインした OSCar スタイルのフィルター - デュオフォニック
完全に独立した2つのボイス、各ボイスにつき2基のオシレーターとサブ・オシレーターを搭載 - デュアル・フィルター
各ボイスにオーバードライブを備えた、マルチモードのステート・バリアブル VCA フィルター - 37鍵フルサイズのセミウエイテッド・キーボード、アフタータッチ、ジョイスティック
スタジオやライブを問わず瞬時に統合可能な、ベロシティ/チャンネル・アフタータッチ対応の高品位キーボード、ジョイスティック、USB-MIDI コントロール
オシレーター
DSP による高度な演算から生成されるオシレーターは、究極の安定性とコントロールを提供します。その後、すべてがアナログのミキサー、ゲイン・ステージング、フィルターを通って、愛おしき「格別のサウンド」として目の前に現れます。本機を「ハイブリッド」と呼ぶ所以は、ここにあります。
VCF
フィルターは、オーバードライブを含むマルチモード仕様です。Chris Huggett が設計した特別な構成の SSI2164 チップが採用され、各アナログ・シグナル・パスに1基ずつ、合計2基の構成となっています。これらは直列または並列に組み合わせることができ、“Width” および “Width Mod” コントロールを操作することで、OSCar でのみ味わうことのできる独特なサウンドを提供します。
VCA
Mantis のゲイン・ステージングは、すべてアナログで、SSI2164 VCA を介して処理されます。信号は2回増幅され、オーバードライブされたサウンドがウォームかつ自然にクリップするようになっています。
エンベロープ
Mantis が備える2基の ADSR エンベロープには、それぞれに “Sus Fall(サステイン・フォール)” と “Velocity(ベロシティ・モジュレーション・レベル)” がハードワイヤードで追加されています。“Sus Fall” の調整によって、押鍵の間でもリリース前にドロップ効果を与えられるため、サウンド・デザインの可能性が広がります。各エンベロープをリピート・モードに設定すれば、「疑似 LFO」のように活用することも可能です。
エフェクト
Mantis は、2種類のシンプルなデジタル・エフェクト : リバーブとコーラスを備えています。リバーブには “Time” および “Level” コントロールに加え、“HPF(ハイパス)”、“LPF(ローパス)” フィルターも用意されており、不要な低域の濁りや過剰な高域の煌めきを制限するために有用です。