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Universal Audio : LUNA マニュアル | Oxide Tape

マニュアル, 2021/05/14

該当製品

概要

Oxide Tape LUNA エクステンションは、UA の革新的なテープエミュレーション技術を極めてシンプルな形で提供します。このエクステンションは、テープサウンドのあらゆる本質を備えたもので、LUNA ユーザーに無償で提供されます。音楽的かつミックスに重宝するテープサウンドを気軽に扱いながら、トラックを「レコードのようなサウンド」にするために求められる透明感、パンチ、あたたかさを得られます。

画期的なテープエミュレーション技術

Oxide Tape LUNA エクステンションの開発は、業界をリードする UAD Ampex ATR-102 Mastering Tape Machine と Studer A800 Multichannel Tape Machine プラグインと同じチームが手掛けました。AES の磁気録音エキスパートである Jay McKnight の協力を得て生まれた Oxide は、あなたのトラックやミックスにプロのアナログテープのあたたかさ、雰囲気、存在感を与えます。

操作は簡単です

Oxide は直感的に扱えるため、初心者/プロを問わず音楽的な結果を得られます。ファットなテープコンプレッションと色鮮やかな回路動作をエミュレートすることで、Oxide は LUNA のトラックに、アナログテープならではのまとまりを与えます。

クリーンなサウンドからシンプルな1ノブコントロールによる「ほどよい」ハーモニックサチュレーションまで ─ Oxide は、磁気テープレコーダーによる甘美なアナログの魅力を提供します。

Oxide の動作を理解する上での最大のポイントは、“SATURATION” ノブがバーチャルテープに記録される信号レベルを調整するコントロールであること、つまり彩りを司るパラメーターであるということです。ハードウェアのテープレコーダーと同様に、VUレベルを低くするとヘッドルームが確保されたクリーンでウォームなサウンドになり、VUレベルを高くするとテープのサチュレーション、コンプレッション、バイト感が強くなります。

Oxide は、テープ/フラックスのキャリブレーションレベル : +6dBで動作します。

Oxide Tape
入力トラックに表示される Oxide Tape

Oxide Tape を使用する

Oxide Tape は、任意のオーディオ/インストゥルメントトラックに使用できます。オーディオトラックでは再生時にのみ適用されます。インストゥルメントトラックでは、再生時以外に、入力モニターと録音可能設定時でも(ARMのオン/オフに関わらず)機能します。

このエクステンションには、LUNA セッションのすべてのインスタンスに適用されるグローバルなバイパスコントロール、およびトラックごとに設定可能なオン/オフスイッチとサチュレーションコントロールが用意されています。つまり、実際のレコーディングやミキシングにおける信号パスに近いものとなっています。

テープデッキスロットにテープマシンを追加する

  1. ミキサービューまたはタイムラインビューのフォーカストラックで、オーディオ/インストゥルメントトラックの[TAPE]スロットをクリックすると、テープブラウザが開きます。
  2. 設定を行うテープスロット(A~D)をダブルクリックします。
  3. [MACHINES]リストから、テープマシンの種類(Oxide または Studer A800*)を選択します。

*Studer A800 Tape LUNA エクステンションは、有償オプションとなります。

テープマシンをスロットに追加すると、そのマシンを任意のオーディオ/インストゥルメントトラックに割り当てることができます。LUNA では、セッションにつき固有の設定を持つテープマシンを最大4台まで追加できます。

Oxide Tape をトラックに割り当てる

  1. トラックの[TAPE]インサートをクリックします。画面左側にテープマシンセレクターが開きます。
  2. お好みのテープマシンを選択すると、トラック上にVUメーター、電源ボタン、“SATURATION” ノブが表示されます。
  3. “SATURATION” ノブを使って、トラックに適用されるテープサチュレーションの量を調整します。
  4. “SATURATION” ノブ上にあるトグルスイッチの切り替えで、当該トラックにおけるテープエミュレーションの有効/無効を設定できます。

Oxide Tape のグローバルな設定を行う

  1. トラックの[TAPE]インサートをクリックします。画面左側にテープマシンセレクターが開きます。
  2. 設定対象の Oxide マシンをダブルクリックします。
  3. プリセットを選択します。

UAD Oxide Tape プラグインをお持ちの場合、プラグインで作成したプリセットを LUNA もテープトラックでも使用可能です。

調整は、対象のコントロールをクリック&ドラッグするか、コントロールをダブルクリックして値のリストから選択します。

複数のトラックで調整を行う場合は、目的のトラックをいくつか選択してから、いずれかのトラックコントロールを操作します。この場合、トラックグループ(キーコマンド “command + G”)または選択グルーピング(LUNA メニュー[Mixing]>[Selection
Grouping]、またはキーコマンド “control + G”)を有効にする必要があります。

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