ARC X

究極のモニタリング体験のために
ARC® X は、ただの音場補正ではありません。次世代の音響キャリブレーション・プラットフォームとして、空間の最適化、インテリジェントなチューニング、先進的なボイシング、さらにはバーチャル・モニタリングまで、モニタリングに関わるすべてを、高い精度でコントロールするためのソリューションです。
自宅スタジオから、プロフェッショナルなコントロール・ルームまで、ARC X は新次元の精度で、信頼できるモニタリング体験を提供します。
- 自動ルーム補正 : 空間の特性を計測し、インテリジェントかつ位相ずれのない補正を実行。プロフェッショナルなモニタリング環境を実現。
- 柔軟なチューニング機能 : キャリブレーション後は、制作の目的に合わせてさらにチューニング可能。徹底したニュートラル志向から、より音楽的なサウンドまで、お好みの音場に調整。
- 名機のエミュレート : スタジオ・モニターの名機や、実際の再生システムの周波数特性と位相特性をエミュレート。業界標準のモニターのサウンドを、自分のスタジオのスイート・スポットでチェック。
- リアルタイム・コントロール : プロファイル、ボイシング、キャリブレーション内容を直感的に切り替え可能。
- オン・スピーカー処理 : 対応ハードウェア上で、レイテンシー・ゼロの補正を実現。コンピューターに負担をかけず、スタジオ全体を最適化。
- あらゆるモニターに対応 : あらゆるモニター・スピーカーの精度が改善。ARC X と ARC Studio 組み合わせれば、さらに柔軟なモニター・システムの最適化が実現。
信頼できるモニタリングのために
部屋の中にある壁、家具などは、音を反射・吸収し、耳に届く音の周波数バランス、ステレオ音像を歪めます。部屋の音響処理が不十分な場合、ある部屋では素晴らしく聞こえるサウンドが、他の環境では聴くに堪えないミックスになってしまうことがあります。
ARC X は、高価なルーム・トリートメントを行うことなく、部屋の音響の問題を解析、解消するシステムです。ARC の補正の流れは、まず、部屋の音響特性を測定、解析し、プロファイルを生成することから始まります。
次に、お使いの DAW のマスターにインサートされた ARC X プラグイン、または、コンピューターから独立して動作する iLoud スピーカー、ARC Studio などの対応ハードウェアで、保存したプロファイルをロードします。それだけで、音楽が本来のサウンドで聴こえるようになるのです。
なぜ、ARC X は特別なのか
ARC X は、10年以上にわたる音場補正の研究開発を結集した技術です。ルーム・キャリブレーション、リファレンス・エミュレーション、そして柔軟な音質調整をシームレスに実行します。洗練されたワークフローは音楽制作の一部に組み込まれ、あなたの創造力を最大限に引き出すでしょう。
スピーディ、かつ高精度の測定
測定用マイクをオーディオ・インターフェースに接続し、ガイドに沿って進むだけで測定は完了です。IK Multimedia 独自の VRM™ (Volumetric Response Modeling : 体積応答モデリング)テクノロジーによって解析が行われ、部屋の 3D スナップショットが生成されます。測定は、21ポイントの高精度測定か、短時間測定(7 / 3 / 1 ポイント)を選択できます。高精度測定は固定設備やしばらく変更しない場所に適しており、短時間測定は外出先や一時的なセットアップに向いています。

自動補正によるバランスのとれたサウンド
ARC X は測定データを解析し、空間に最適化された補正プロファイルを自動生成します。周波数や位相の不一致を無理なく補正し、まるでプロ仕様のチューニング・ルームで作業しているかのような、自然なモニタリング環境を提供します。

好みに合わせてファイン・チューン
自動ルーム補正が完了した後、ターゲットカーブの設定や、好みに合わせた微調整が可能。徹底してフラットな音場を追求する、より音楽的なサウンドに調整するといったカスタムも可能です。

直感的なインターフェイス
ARC X は直感的なインターフェースで、ルーム解析、キャリブレーション、スピーカー管理をスムーズに行えます。補正内容を視覚的に確認しながら、プロファイルを比較したり、わずかなクリックでシステムを細かく調整できるように設計されています。
ターゲットカーブ
ARC X には、9種類のターゲット・カーブが用意されています。フラットでバランスの取れたカーブから、特定のトーン特性をいかしたカーブまで、ニーズに合わせて選択可能です。
2種の位相モード
ARC X は、時間領域と周波数領域の両面で補正を行い、自然で正確なサウンドを実現します。また、左右の位相を最適化するための、「Natural」(位相特性を改善し音の定位感や音像の自然さが向上)と「Linear」(スピーカー・システム本来の位相特性を維持)の2種類の位相モードが選択できます。
補正範囲の調整
ARC X は、周波数スペクトル全体を補正しますが、補正範囲の上限と下限を個別に設定することもできます。トリートメントされた部屋、スタジオ・モニターの特徴を保持したまま、特定の周波数帯域だけを補正するといった使い方もできます。
補正解像度の調整
補正フィルターの解像度を調整し、緻密で精度の高い補正から、より緩やかな自然な補正まで、フィルターの効き具合の調整も可能です。
バーチャル・モニタリング
業界標準モニターをエミュレート
ARC X は、有名なスタジオ・モニター(20種以上)の周波数特性と位相特性をエミュレートし、あらゆるリスニング環境を再現することが可能です。スイート・スポットから動かずに、ARC X による音場補正を維持した上で、異なるリファレンス・システムでの聴こえ方をテストできます。作業効率の向上だけでなく、セカンド・モニターの導入コストの削減にも貢献するでしょう。
また、このバーチャル・モニタリング機能を使って、テレビ、Bluetooth スピーカーのような、一般リスナーの再生環境も再現できるので、どんな環境で聴いても正しく伝わるミックスになっているかを、すぐに確認可能です。
DAWのワークフローにも、ARC X
ARC X は DAW のプラグインとしても動作します。ARC が内蔵されていないハードウェア(iLoud Micro Monitor や他社製モニター)によるモニター・システムでも、もちろんご利用いただけます。
DAW のマスター・バスに ARC X をプラグインすれば、最終出力が補正処理された状態で、ご利用のモニター・システムから出力されます。このように、コンピューター内で、すべてのプロセッシングを完結したい場合にも対応できます。
プラグインとして使用する場合は、T-RackS 譲りの高度なメータリング機能も利用できます。ピーク、RMS、LUFS、ダイナミック・レンジなどをリアルタイムに表示し、現代のラウドネス基準に沿ったミックス制作の助けとなるでしょう。
iLoud エコシステムの中核として
ARC X は IK Multimedia の幅広いモニター製品とスムーズに連携するよう設計されており、拡張性と将来性を兼ね備えたモニタリング・システムの中核となっています。
対応デバイス :
- iLoud Precision MKI & MKII
- iLoud MTM MKII
- iLoud Micro Monitor Pro
- ARC Studio
よりクリアに、素早く、スマートに
ARC X はあなたの制作環境を一変させる、革新的なツールです。いつもの作業スペースのサウンドは、有名スタジオのコントロール・ルームのサウンドに変わります。ARC X を使って、今日から「スマートなミックス」を始めましょう。
ARC X は、以下の製品の登録ユーザーに無償で提供されます :
- iLoud Precision MKI & MKII
- iLoud MTM MKII
- iLoud Micro Monitor Pro
- ARC Studio
- ARC 4
ARC X を入手するには、対象製品が登録されたアカウントにて、IK Product Manager にログインし、インストールしてください。