アクティブ・トランス・DI

RNDI は Rupert Neve の特徴的なサウンドを持つDIボックスで、カスタム設計のトランスとクラスAディスクリートFETアンプによって構成されています。これらの重要な要素を慎重に調和した結果、個性と活力溢れるダイレクトサウンドを実現しました - ギター、ベース、アコースティック楽器から業務用ラインレベルのソースまで、その倍音と奥行きを余すことなく伝えてくれることでしょう。

ポータブルかつパワフルで、楽器とアンプそれぞれのサウンドを際立たせることのできる RNDI は、まさに "Rupert Neve" の名にふさわしい実力を備える初めてのDIボックスです。

開発背景

「定番」と呼ばれる数あるハイエンドDIであってもその性能に満足できなかった Rupert Neve 氏は、新設計のトランフォーマーを使用した楽器本来の音色と活力をそのまま伝えられるDIボックスの設計に踏み出しました - 調整に次ぐ調整を重ね、完成したのがこの RNDI です。

その低域は豊かで奥行きを感じることができ、高域はとてつもなくクリアで嫌な雑味を一切含みません。開発にあたり最も重視されたポイントは、「ミュージシャンの立場で考え、安心して演奏したくなる、使いたくなるようなDIを目指す」ということでした。

素晴らしきダイレクトトーン

RNDI の特徴的なサウンドは、新設計のトランスフォーマー、クラスA技術のディスクリートのFETアンプによって実現されています。これらを慎重に調和した結果、RNDI の鍵となる個性と活力溢れるダイレクトなサウンドをもたらします。

トランスフォーマーは上質な分離感と音楽的に優れた倍音効果、そして奥行きをサウンドに与えます。ローインピーダンス仕様のバランス出力トランスフォーマーは、長いケーブルを使用した場合でも機器間の信号損失を最小限に留めます。このことはライブ会場/スタジオに関わらずとても重要なことで、アンプまで約30メートルもケーブルを引き回した際でも余計な信号の混入を防ぎ、安心して増幅が行えます。また、高い静電容量のケーブルによる高域ロスも防ぐように設計されています。結果として RNDI を使用することで、ケーブルを長距離引き回した環境であっても出力信号のロスを最小限に留めることが可能となるのです。

RNDI のクラスAディスクリートFETアンプは、業界標準の48Vファンタム電源で駆動します(電源はXLR端子からRNDIに送ります)。そして、2MΩ仕様の超ハイインピーダンスの入力によって、様々な楽器をロスなく直接接続することが可能です。そして RNDI のクラスA設計によって、クロスオーバーディストーションは排除され、音楽的に作用する偶数倍音が自然に響きます。特に、2次倍音(オクターブ上)と3次倍音(オクターブ上の5度)の存在感において、絶大な効果を放ちます。これらの倍音成分は、微細ながら音楽的な響きと密接な関係にあり、サウンドに豊かさをもたらします。ディスクリート設計である RNDI は、ICチップやデジタル処理を行うパーツは一切使用せず、音色に悪影響を与える要素を完璧に排除しています。

FETアンプとトランスフォーマーの構成がもたらす恩恵は計り知れません。その際たるものが RNDI の究極とも言えるバランスのとれた特性です。分厚くパワフルなローエンドは、数オクターブ下の音であってもしっかりと鳴ります。高域はクリアな存在感と滑らかさを持ち合わせており、100kHzを超える周波数特性を実現しています。そして他に類を見ない位相特性により、サウンドを可能な限り自然にキープします。これはひとつのソースにおいて、ダイレクトサウンドとマイク収録したサウンドをミックスする際に非常に重要です。もうお分かりでしょう、これが RNDI に匹敵するものがない理由となります。

絶大なヘッドルーム

RNDI のインストゥルメントモードは+21.5dBuの非常に大きいヘッドルームを誇り、アナログ楽器のみならず、シンセサイザー、ドラムマシンやCDプレイヤー、オーディオインターフェイス等の出力もパッド(アッテネーター)なしに受けることができます。これは RNDI を "リ・プリアンプ" として活用できることを意味します。つまり、レコーディングしたトラックを外部のプリアンプに通し、サウンドを良くする作業を行う場合に使用することができます。インターフェイスのチャンネル出力を RNDI に接続し、RNDI の出力をプリアンプ(の+48Vファンタム電源を持ったXLR入力)に繋ぐことで、インターフェイスから出力された信号をプリアンプで処理するための適切なレベルに変えることができます。

スピーカーモードでは、1000W(92 Vrmsまたは266Vp-p)のパワーアンプ出力を直接受けることができます。つまり、プリアンプ、EQ、インサートそしてスピーカー出力まで、楽器用アンプの音色を形成する要素をもれなく変換することを意味ます。これにより、ライブ環境においてはスピーカーやマイクロフォンによる不要な味付けを排除することが可能です。また、この信号をスピーカーエミュレーションプラグインで処理することで、実際のアナログアンプの持つ魅力とデジタルモデリングの持つ柔軟さの両方の利点を活かした音創りも可能になります。

スピーカーとインストゥルメントモードを扱う際の注意点

スピーカーモードで使用する場合、RNDI はプリアンプとパワーアンプの両方の要素を含んだ信号を変換します。必ず、RNDI をスピーカーモードに設定し、RNDI をスピーカーに接続してからてアンプをオンにしてください。

注意:特に真空管アンプにおいて、特別な機能が備わっていない場合は、スピーカー出力は必ずスピーカーに接続しなければなりません。このことを怠るとアンプそのものの性能が出ないばかりか真空管アンプの(特にパワーアンプ部の)寿命を縮めることになります。一般的にソリッドステート(トランジスターやデジタル)アンプではこの必要はありませんが、念のため必ずお手持ちのアンプのマニュアルをご確認ください。RNDI は1000Wまでの出力を受けることが可能なため、1000W以下であればどのようなアンプでも接続することが可能です。

インストゥルメントモードでは、RNDI は楽器信号のインピーダンスを変換し、アンバランスの場合はさらにバランス出力の信号として出力します。そして、バッファーした信号をマイクプリアンプに送ります。また、楽器の信号をアンプに分配するスルー端子が設けられています。RNDI を活用した最高の結果を得るために、品質の高いケーブルとマイクプリンプを用意し、楽器の出力を最大にすることをお勧めします。楽器の出力をRNDIの入力に接続し、スルー端子からアンプの入力へ接続します。そして RNDI の出力(インストゥルメントモード、スピーカーモードに関わらず)をプリアンプの入力に接続し、ゲイン調節を行います。

一般的な接続例
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