どのような点で Melodyne は便利なのでしょうか?

Melodyne を使用すれば、ボーカル・トラックを可能な限り完璧な状態に近づけることができます。しかし、Melodyne が役立つのは完璧さが求められる場合だけではありません。また、対象がボーカルに限定されることもありません。Melodyne は多目的なツールで、幅広い用途に使用できます。

イントネーション補正?音を外さないボーカリストを探す方がいいのでは?

テクノロジーは、優れたボーカリストの代わりにはなりません。Melodyne でも、下手なボーカリストを最高の歌い手にすることは不可能です。なぜなら、パーフェクトなボーカルには、感情、表現力、バイタリティ、音楽性が必要不可欠だからです。このような要素には、パラメーターはありません - もちろん、Melodyne にだって存在しません。しかし、優れたパフォーマンスにも、時としてイントネーションやタイミングのわずかなずれといったミスが生じることがあります。Melodyne が活躍するのは、まさにそんな時。Melodyne なら、これらの問題をコントロールできます。

パーフェクトなイントネーションを追い求めても意味がないのでは?人工的な音になってしまうような気がします。

完璧なイントネーションにどれだけ近づけるかということは、個人的な好みにもよりますが、音楽のジャンルやリスニング環境にも関係があります。いずれにせよ、選択肢があるというのはよいこと。Melodyne では、もちろんサウンドが最優先事項です。イントネーションの補正は、段階的かつ限定的にも、また大きく外れている音にも実行できます。パフォーマンスのバイタリティを奪う、大げさに「パーフェクト」で目立ちすぎるイントネーションを防ぐことができます。Melodyne を使用すれば、編集のあとが分からないほど自然な結果をもたらします。もちろん、ロボットボイスが欲しい場合も Melodyne なら簡単。目的に合わせて、ご希望通りのサウンドが得られます。

Melodyneは、イントネーションの補正用に開発されたアプリケーションなのですか?

いいえ。Melodyne はボーカル・トラックのイントネーションの補正に非常によく用いられるため、その用途で特に有名です。しかし、決してボーカルだけのためにデザインされているわけではありません。インストゥルメント・トラック、パーカッション、サウンド・エフェクト、さらにはノイズなど、あらゆる種類のサウンドを編集できます。また、補正だけではなく、より一般的なオーディオのリシェイピングや加工も可能です。イントネーションの補正は、数ある可能性のひとつでしかありません。

「補正」、「リシェイピング」、「加工」…。これらはどういう意味でしょう?いったい Melodyne で何ができるのでしょうか?

音楽内に含まれる音を表示させ、操作し、変更を加えるといった、様々なことが可能です。各音のピッチ、位置、長さを変更したり、音節のタイミングの調整まで行えます。さらには、音の削除、コピー、カット、ボリュームとサウンドの変更も。Melodyne なら、サンプルやレコーディングに新しい命を吹き込むことができます。テンポ、リズム、メロディ、ハーモニーの変更も思いのまま。サウンドをレイヤーして再構造し、音楽を再形成、再発見、再構築しましょう。Melodyne なら、これらすべて、さらにいろんなこと、が行えます。

現在使用中のDAWにもイントネーション補正機能が搭載されていますが、それでも Melodyne が必要でしょうか?

きっと必要になるでしょう。それは、Melodyne が単なるピッチ補正以上の編集機能を提供しているからです。たとえば、Melodyne なら音のタイミングまで変更できます。さらに、ポリフォニック楽器のレコーディング内容に含まれるそれぞれの音を編集できる機能を持つソフトウェアは、Melodyne だけです。

また、「音単位」でコピー&ペーストできる点も、DAWにはない機能です。この機能を使用すれば、レコーディング内容に含まれる要素を極めて音楽的に再構築することができます。別のサンプルに含まれる音を使用し、コラージュ、和音、ダブリング、パートのレイヤリングなどが行えます。

Melodyneで編集されているかどうか、聴くだけで分かるのでしょうか?

セント単位の補正や数半音程度のメロディの補正は、ほとんどの場合まったく分かりません。人間の耳が特に敏感に反応する歌声でさえ、編集済みかどうかの判別は困難です。人間の耳に違いが分かりにくい素材であれば、補正を聞き分けることはさらに難しくなります。Melodyne は、洗練されたアタック編集と繊細なフォルマント処理を可能にしてリアルな音符間のトランジションを実現するなど、数々の機能を提供しています。Melodyne が高い評価を受けている理由のひとつは、極めて自然なサウンドをもたらすその品質によるものなのです。

もちろん、Melodyne のパラメーターは幅広いコントロール・レンジを提供しています。たとえば、音を数オクターブ単位でトランスポーズしたり、元の長さの100倍もの長さまでストレッチしたりも可能です。このような極端な変更を加える場合、もちろんある程度の範囲を超えればサウンドのナチュラルさは失われてしまいますが、こういった変更を行うときというのは、自然なサウンドが求められていない場合が多いのも事実です。通常の補正では、補正がなされていることに気付く人はほとんどと言っていないでしょう。

Melodyne ではどういったことができるのでしょうか?

Melodyne の可能性を理解すれば、オーディオ編集の概念が一変するかもしれません。 Melodyne は、ユニバーサルなオーディオ・ツールとして使用できます。

Melodyne で編集可能な楽器とは?

あらゆる楽器を編集できます。Melodyne は、モノフォニック (ボーカル、ベースギター、トランペットなど)、ポリフォニック (ピアノ、リズムギターなど)、パーカッシブ (ドラム、シンバルなど) の各音源を自動識別し、単一の音、和音、打音としてそれぞれ表示します。

レコーディング内容をうまく編集するには、ある程度の情報を事前に知っておくことが必要です。そのひとつに、ポリフォニックな音源 (ディストーションが強くかかった複数のギターなど) では、Melodyne はすべての音を正確に認識することができない場合があります。検出プロセスで、修正の必要がほとんどない最適な結果を得るためにも、ドライ信号を録音し、エフェクト (特にディストーション) の追加は Melodyne での編集後に行うことをおすすめします。

Melodyne で、和音に含まれる各音を変更できるというのは本当ですか?

はい ! この機能は、Celemony による特許技術 "DNA Direct Note Access" により実現しました。

たとえば、ピアノで演奏した和音を使用して、短3度を長3度に変化させたり、和音内の各音の長さやボリュームを変更したりできます。また、和音から音を削除したり、和音に音を追加したりもできます。DNA Direct Note Access は Melodyne 4 Studio および Editor で使用できます。

Melodyne を使用して、ミックスからそれぞれの楽器を抽出できますか?

一定の条件下でのみ可能です。Direct Note Access テクノロジーは、楽器単位ではなく、音単位で素材を分割します。たとえば、2つの楽器が同時に同じ音を同じオクターブで演奏している場合、両方の楽器の音を組み合わせた1つの音のみ編集可能となります。ただし、フルートとコントラバスなど、周波数範囲が異なる楽器間では話は変わります。このような場合、音が重なり合うことがないため、それぞれの楽器をミックスから抽出することができます。

DNA は単一のポリフォニック楽器の編集向けに開発されており、ミックスからの楽器の抽出を念頭に開発されていないため、このような場合に正しく機能するかどうかは、その状況により異なります。とはいえ、このような用途向けに使用するのも、可能性を広げる手段としては有効でしょう。

Melodyne で、リード・ボーカルのトラックを使用してバッキング・ボーカルを作成したり、合唱にすることは可能ですか?

はい。たとえば、プラグインの Melodyne では、リード・ボーカルの音をコピーしてからトランスポーズすることで行えます。また、DAWでリード・ボーカルのトラックのコピー (プラグインの Melodyne を含む) を作成し、コピーしたトラックから追加の声部を生成することもできます。

マルチトラッキング機能とマルチトラックノート編集機能により、Melodyne 4 Studio ではこの操作が特にシンプルです。このエディションでは、単一のノートエディターで複数のトラックまたは Melodyne プラグインの複数インスタンスの内容を表示および編集できます。これにより、ボイスリーディングやタイミングなどをより分かりやすく把握することができ、ボイスの作成、さらにはコーラス全体の調整が大幅に簡単になります。

ボーカル録音に含まれるビブラートを Melodyne で編集できますか?

はい。Melodyne Essential を除くすべてのエディションで行えます。各音のビブラート量を増減したり、方向を反転させたりもできます。

Melodyne でのビブラートは、音のピッチドリフトとピッチセンターとは無関係です。これらは、補正後も声または楽器が自然なサウンドとなるために重要な役割を果たします。ターゲット・ピッチからあらゆるズレを平坦にならしてしまい、プロセスからビブラートを排除してしまう他のピッチ補正ソフトウェアでは、こうはいきません。このようなツールでは、ビブラートは、LFOを使用して加工するか、後で書き加えるしかありません。Melodyne ではこのような操作は不要です。

Melodyneはギターにも適していますか?

はい。Melodyne Essential、Assistant、Studio では、メロディラインや和音をひとつのかたまりとして編集することができます。こうすることで、ダブリングを実行したり、パワーコードを作成したり、ファンク・ギターをクオンタイズしたりできます。

さらに、DNA Direct Note Access を搭載した Melodyne Studio および Editor では、ギター録音に含まれるハーモニーを変更 (和音内の各音を編集) できます。最適な結果を得るためにも、ディストーションのかかっていないギターサウンドを録音し、リアンプ・テクニックを使用しましょう。いくつかの音が同時に鳴っている場合 (トラックがポリフォニックである場合など)、Melodyne で理想的な結果を得るには、できるだけクリーンでドライな、ディストーションのかかっていない信号が必要となります。

Melodyne で普通のタイムストレッチやピッチシフトを実行することは可能でしょうか?

もちろんです。Melodyne は各音を編集できますが、だからといっていつもそのように使用する必要はありません。パッセージ、さらにはソング全体のトランスポーズやテンポの変更を1操作で実行することもできます。

Melodyne なら、極端なタイムストレッチを実行することも可能です。オーディオを、元の100倍、あるいは1000倍にストレッチすることもできます。このような方法でストレッチしてみると、短いサウンドにも面白い音の推移が見つかるかもしれません。

フォルマント補正はピッチシフト中に実行されるのですか?

はい。Melodyne 内でのピッチ変更は、フォルマントの再調整に自動的に付随します。これにより、編集結果は自然なサウンドとなり、ボーカル・ラインを上にトランスポーズする際の俗に言う「ミッキーマウス」効果を防ぎます。もちろん、変わった効果を作成したい場合や、声または楽器の音色に変化を加えたい場合、フォルマントだけを別個にトランスポーズすることもできます。

Melodyne でオーディオをMIDIに変換できますか?

はい。Melodyne Studio / Editor / Assistant では、ノートをスタンダードMIDIファイルとしてエクスポートできます。Melodyne Editor をお持ちの場合、上記の操作をポリフォニックなオーディオ素材のノートにも適用できます。

スタンダードMIDIファイルは、任意のDAWで開き、MIDIサウンドを使用して再生できます。これにより、たとえば、MIDIシンセを使用してギター・トラックをダブリングすることができます。ただし、Melodyne のオーディオからMIDIへの変換はリアルタイム (再生中に変換) ではありませんのでご注意ください。MIDIデータを提供するには、Melodyne はまず素材を分析し、素材に含まれるノートを検出する必要があります。

編集プロセスはどのような感じでしょうか?

Melodyne の編集プロセスは、まさに、「見たまま」が得られる仕組みとなっています。 MIDIノートをピアノロールエディターで編集したことがあれば、原理が理解できるでしょう。違いは、対象がオーディオであることです。

Melodyne でのオーディオ編集では異なる考え方やアプローチが必要ですか?

少しだけ再考が必要かもしれません。というのも、Melodyne では、オーディオ波形は連続しておらず、各音に分割されているからです。しかし、数分もたたぬうちに、この音ベースのアプローチと、Melodyne でのオーディオ表示方法に慣れ、気に入るようになることでしょう。ツールを使用して音をドラッグしたり、リシェイピングを行ったりするうちに、それまでのオーディオ操作がいかに分かりにくくて直感的でないかに気付くようになるでしょう。

リアルタイムでの補正は可能ですか?

どちらともいえません。Melodyne は、オーディオを通過させて補正するといった仕組みで機能しているわけではありません。このようなプロセスはすばやくて簡単ですが、Melodyne のような優れた編集機能やサウンド・クオリティを提供することはできません。

オーディオ・ファイル全体を分析することなしには、Melodyne が内部に含まれる音を認識することも、幅広い時間編集機能を提供することも、サウンド・クオリティにとって非常に重要となる動的なタイムストレッチングを実行することもできません。このような観点から言えば、リアルタイムでの音ベースの編集は不可能なため、Melodyneはリアルタイムでは動作しません。

しかし、ひとたび Melodyne によるオーディオ分析が完了すると、あらゆる変更はすぐさまオーディオに反映され、瞬時に結果を聴くことができます。つまり、リアルタイム・エフェクトのようには機能しませんが、素材をリアルタイムに加工することができます。

Melodyne ではオーディオはどのように表示されますか?

オーディオ・ファイルに含まれる音は、さまざまな形状の「blob(ブロブ)」で表示されます。blob はそれぞれが1音に相当し、ボリュームと、音の内部のボリューム変化の両方を示しています。編集ウィンドウ内での blob の垂直位置はピッチを、水平位置は時間軸上の位置をそれぞれ示しています。基本的に、一般的なシーケンサーやDAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション) のMIDIエディターで使用されるピアノロール表示と同じですが、対象がオーディオである点が異なります。blob は操作対象の音楽の直感的なイメージを提供し、ピッチ、タイミング、ダイナミクスを分かりやすく表示します。

ノートの操作方法は?

ノートは、主に Melodyne のツールバーにあるさまざまなツールを使用して操作します。たとえば、ピッチツールを選択した場合、ノートを上下に移動させてそのピッチを変更できます。タイミングツールでは、ノートを左右に移動させ、音の位置を変更できます。また、ノートの先頭と末尾をドラッグして音の長さを変更できます。同じようなテクニックを使用して、ビブラート、ボリューム、フォルマントのピッチや他のパラメーターを変更できます。さらに、ノートの削除、カット、コピー用にメニューとキーボード・コマンドが用意されています。機能はすべて、個々のノート、すべてのノート、選択対象のノートにそれぞれ適用できます。

ノートは自由に移動できるのですか?それともグリッドが存在するのですか?

どちらでも問題ありません。グリッドを使用するかしないかはユーザーの自由です。グリッドが有効な場合も、ノートをより細かく移動させたいときは、Altキーを押したまま動かせばOKです。時間軸上では、グリッドの単位を秒または拍から選択できます。ピッチ軸上では、半音または音階から選択できます。Melodyne には幅広い音階が用意されており、また独自の音階、チューニング、音律を定義できます。

Melodyne での補正はすべて手動で行わなければならないのですか?自動補正機能もありますか?

各種ツールに加え、Melodyne にはピッチとタイミングを補正するマクロも用意されています。原則として、マクロの実行するタスクはすべて、ツールを使用して手動で実行することが可能です。マクロはそれらの操作を自動でインテリジェントに処理します。正しいピッチや拍からかけ離れた音には、正しいピッチや拍に近い音に比べて強めに作用します。音の躍動感を消失させず、外れた音だけを元に戻すので、非常に便利です。もちろん、各マクロの強度は実行するたびに自由に設定できます。また、同一の編集タスクにマクロとツールを組み合わせて使用することも可能です。

ボーカル・トラック補正の方法は?

イントネーションがばらばらな場合、つまり、外れた音がたくさんある場合、ツールを使用して微調整する前に、まずピッチ修正マクロを使用して並びをある程度整えると良いでしょう。外れたりタイミングがずれたりしている音が1~2つに限定される場合、必要な修正をすべて手動で行うと良いでしょう。編集プロセスを通じて、ピッチからタイミングに注意を向け、必要に応じて再びピッチを修正します。Melodyne による音の分割に不満が残る場合、手動で動かしたり、削除したり、分割を挿入したりします。Melodyne のメインツールは上記すべての機能を組み合わせたもので、オンザフライで各機能を切り替えることができます。

上記のような変更にはこのツールで十分対応できます。しかし、より詳細な変更や、各音のビブラートやボリューム、音と音の間のピッチの推移の編集も可能です。Melodyne では、必要に応じて非常に細かな編集を実行することができます。もちろん、時間はかかりますが、すばらしい結果を得ることができます。

ピアノ・トラックやドラム・ループなどはどのように編集するのでしょう?

原則として、ピアノなどのポリフォニック楽器のサウンドの編集は、ボーカルと同じように行います。唯一の違いは、連続する音だけでなく、同時に発音したり重なりあったりする音もノートエディター内に表示される点です。

ドラム・ループやパーカッシブな素材はドラムのストローク(打音)ごとに分割されますが、これは他のプログラムの「スライシング」に似た処理です。検出された打音はまず「ゼロ」ピッチで一列に表示されますが、ピッチ軸上で上下に移動したり、ツールを使用して編集したりできます。また、コピー&ペースト機能で打音を並べ替えることもできます。この機能を使用すれば、ループのバリエーションやブレイクを簡単に作成できます。

Melodyne でのコピー&ペースト機能はどのように使用するのですか?

コピー&ペースト機能は Melodyne に搭載されている機能でも非常に興味深いもののひとつで、音単位で適用できます。この機能を使用するには、対象となる音を選択してから、通常のショートカット (またはメニュー項目) を使用してカット、コピー、ペーストを適用します。音をコピーして、和音、バッキングボーカル、レイヤーを作成できます。

[ペースト] コマンドを使用する前に1つまたは複数の音を選択しておくと、クリップボードにある素材と置き換わり、Melodyne がストレッチまたはスクイーズして完璧にフィットするよう整えます。レコーディングに含まれる誤りのある音をよりよい演奏や歌で置き換えることができ、修復に便利です。

ワークフローはどんな感じでしょう?

作業環境での Melodyne の使用がすばやくシンプルであるほど、使用頻度は高くなるはず。だからこそ、Celemony では、Melodyne が多様な環境でも簡単に使用できるアプリケーションになるよう努力を重ねています。プラグインとして使用する場合、Melodyne はプラグイン・インターフェースにより課せられる制約の中で動作しなければなりません。妥協が必要となることもありますが、この形式の有用性はそれをはるかに上回るものです。

Melodyne を別のソフトウェアアプリケーションと組み合わせる方法について教えてください

Melodyne は、互換DAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション) でプラグインとして使用できます。この場合、DAWトラックの編集に使用できます。また、Melodyne はスタンドアロン・モードで独立したアプリケーションとしても実行可能です。スタンドアロン・モードの場合でも、Melodyne を ReWire 接続することで、プラグイン・モードに代わる方法で使用できます。Celemony では、多様なDAWで Melodyne の動作検証を行っています。

Melodyne をプラグインとして使用する方法とは?

Melodyne プラグインは、インサート・エフェクトとして特定のDAWトラックに統合されます。Melodyne はリバーブやコーラスといったリアルタイム・エフェクトではないため、作業を始める前に、編集したい素材をDAWから Melodyne へと転送し、Melodyne で分析を行う必要があります。Melodyne に [転送] ボタンがあるのはそのためです。ボタンを有効にしてからDAWトラックを再生し、Melodynev に録音します。転送後は、DAWでの再生が該当パッセージに到達すると、オリジナルトラックの信号ではなく、Melodyne の信号が聞こえます。

このプロセスは、確かに少し複雑かもしれません。しかし、Melodyne はDAWが使用するオーディオ・ファイルにアクセスする必要があり、また標準プラグイン・インターフェースでは現在のところ他に手段がないため、避けようがありません。

Melodyne のようなソフトウェアをよりユーザーフレンドリーな形でプラグインとして使用できるよう開発されたのが、ARA ソフトウェア拡張機能です。この機能は、DAWのオーディオ・ファイルへのアクセスを可能にします。ARA に対応するDAWでは、編集したいトラックをダブルクリックするだけで、トラックが Melodyne 内に開き、簡単に編集できます。

DAWで多数のトラックを使用しています。シングルトラックの Melodyne プラグインではどう処理すれば良いでしょう?

DAWでは、Melodyne プラグインを複数起動することで複数のトラックを並列で編集することができます。

ただし、Melodyne 4 studio では、単一のノートエディターウィンドウに任意のインスタンス数の Melodyne プラグインの内容を同時に表示および編集でき、特にエレガントでユーザーフレンドリーなソリューションを提供します。そのため、別々のトラックの内容を、まるで同じトラックの内容を扱うかのように選択して編集できます。

多数の Melodyne インスタンスを使用しており、かつ転送が長くなる場合、DAWおよび Melodyne ともに64ビット・モードを使用することをおすすめします。64ビット・モードでは、DAWとプラグインの両方により多くのメモリが割り当てられ、システムのスピードと安定性が大幅に向上します。

Melodyne をスタンドアロンで使用する意味は?

Melodyne をスタンドアロンで使用する際には、DAWを必要としません。すばやく起動でき、DAWのプロジェクトの一部としてではなく純粋に集中してファイル編集作業を行えます。

スタンドアロンのMelodyne 4 Studio は複数のトラックを扱うことができるため、この種の用途に特に便利です。

また、スタンドアロン・バージョンの Melodyne を ReWire でDAWにリンクさせることもできます。これは、Melodyne プラグインに非対応のDAWを使用している場合に便利です。

Melodyne で編集を行うと、ハードディスク上のオーディオ・ファイルも変更されてしまうのですか?

いいえ。Melodyne での処理においては、オリジナルのレコーディング内容について心配する必要はありません。プラグイン・モードでは、編集は必ずオリジナル・ファイルのコピー上に実行されます。DAWのオーディオ・プールのオリジナルに変更は加えられず、いつでもアクセスできます。

スタンドアロン・バージョンの Melodyne を使用する場合、編集が完了した際に、オリジナル・ファイルを上書きするか、編集内容を別名で保存するかを選択できます。

Melodyne を使用していくつか編集を加えました。Melodyne なしで再生させることは可能ですか?

はい。スタンドアロン・バージョンの Melodyne では、作業内容を Melodyne プロジェクトとしてではなく新規オーディオ・ファイルとして保存するだけで完了です。これで、このオーディオ・ファイルをご使用のDAWなどの他のプログラムで再生できます。

プラグイン・バージョンの Melodyne はDAWに統合されているため、DAWのバウンス/書き出し機能を使用してオーディオ・ファイルを作成します。手順はご使用のDAWにより異なりますが、一般的に数クリックで完了です。どちらの場合も、Melodyne での編集内容をオーディオ・ファイルとして「書き出す」ことで、Melodyne を使用しなくても再生可能となります。

Melodyne を使用したプロジェクトを、他のミュージシャンと共有することはできますか?

もちろんです。Melodyne の転送ファイルがプロジェクト・フォルダーに保存されていることを確認しましょう。詳しい説明については Melodyne オンライン・マニュアルをご参照ください。他のミュージシャンがお客様と同じエディションの Melodyne をご使用の場合、Melodyne 編集を含むプロジェクトを開き、あなたと同じように作業を続行することができます。下位エディションの Melodyne をご使用の場合も、プロジェクトを開き、編集内容を再生できます。

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