5032 Mic Pre / 3 band EQ

Portico 5032 は、マイクプリアンプとイコライザー部が完全に独立したアナログマイクプリ/EQモジュールです。トランスフォーマーカップルのマイクプリは同じ Portico シリーズの 5012、柔軟なEQ部は Rupert Neve 氏伝統の設計を踏襲しています。5032 のEQは、高域(HF)と低域(LF)にシェルビング仕様、中域に80Hz ~ 8kHzをカバーするフルパラメトリック仕様を採用しています。

5032 は、トラック収録とミキシングの両方に適し、マイクとライン入力の切り替えも可能です。どちらの入力にも、EQ、位相反転、Silk、ミュートが利用でき、単体でも大規模なミキシングシステムの中でも使うことができます。そして他の Portico シリーズ同様、防磁加工が施されたスチール製の筐体と1/8”厚のアルミパネルによって安定性と堅牢さを提供します。

この製品には、横置きと縦置きのフロントパネルオプションが用意されています。横置きの場合はデスクトップでの使用に適し、その際は取り外し可能なゴム足を装着します。また、2台の 5032 を結合するマウンティングキット(5221-RM)が別途用意されていますので、通常の19”ラックに並べて収めることも可能です。

マイクロフォンプリアンプ

マイク入力は "T.L.A." (アンプをトランスフォーマーのように扱う)構成を用いたバランス(非フローティング)仕様です。これにトロイダルタイプのコモンモードリジェクション仕様のローパスフィルターを備えることで、150kHz以上の高周波を除外します。そしてユニティーゲインですべてのオーディオ帯域において+25dBuの入力信号を入力パッドなしに扱うことができるよう T.L.A. は入力トランスの後段に配置されています。この設計により、電子バランスとトランスバランス、両方の利点を持ち合わせることに成功しました。

最大72dBのマイクプリゲインを始め、位相反転、ミュート、ファンタム電源、20~250Hzの範囲で連続可変できるハイパスフィルターなど 5012 の機能が 5032 にも盛り込まれています。そしてもちろん、豊かな温かみと存在感を備える伝統のサウンドをもたらす "Silk" 回路も実装しています。

EQ:LF(低域/バス)とHF(高域/トレブル)

Portico 5032 の低域と高域のイコライザーはシェルビングタイプを採用しています。このカーブはアグレッシブにEQをかけた際に、基音の2次や3次倍音に適用されます。それでいて楽器の音色に自然な変化をもたらします。

このふたつのEQカーブはおよそ6dB/octで、周波数帯域が1オクターブ分上がる、もしくは下がるごとに6dBのブースト/カットを行います。EQの最大ブースト/カット幅は15dBで、センターポジションに設定した場合、EQカーブはバイパスにした際と同じく完全にフラットになります。EQの周波数は伝統的な "折り返し" ポイントで、LFはポイントよりも下、HFはポイントよりも上の帯域に作用します。また、HFバンドは8kHzと16kHzのポイント切り替えが装備されています。16kHzは音色の "空気感" の調整に最適です。

EQ:MF(中域/ミドル)

5032 のミドルバンドEQはフルパラメトリックのピーク仕様で、自由な周波数設定と強力な "Q" (バンド幅)設定で、補正から大胆なサウンド加工までを可能にします。ブースト/カットの範囲は他のバンドと同様、±15dBでセンターポジションは完全にフラット仕様です。EQカーブはバンド周波数を中心にその上下の帯域を6dB/octのブースト/カットが基準です。"Q"コントロールを操作することで、このカーブ(EQの適用範囲)を広くまたは狭く(0.6 ~ 3.0)することができます。
バンド周波数は 80Hz ~ 800Hz、スイッチ切り替え(x10)で800Hz ~ 8kHzまで設定することが可能で、低域から高域までカバーします。

特徴

マイク/ライン入力

独立したマイクロフォンとライン入力を装備しています。
どちらの入力でも位相反転、Silk、HPF、3バンドEQを含む 5032 のすべての装備を利用することができます。

マイクプリアンプ

最大72dBのゲインレンジで6dBステップの設定とトリムコントロールでゲイン設定に対して±6dBの微調整が可能です。

ローシェルフEQ(LF)

150Hz以下の帯域を±15dBのブースト/カットします。

ミドルパラメトリックEQ(MF)

80 ~ 800Hz、または800Hz ~ 8kHzの周波数設定とバンド幅のQ設定を装備。低域から高域までの特定帯域と範囲を±15dBでブースト/カットします。

ハイシェルフEQ(HF)

8kHzまたは16kHz以上の帯域を±15dBのブースト/カットをします。

EQスイッチ

3バンドEQ全体をオン/オフします。

Silk - シルクサーキット

この機能には特筆すべき点が沢山ありますが、簡単に言ってしまえば、ヴィンテージモジュールを使用した際のようなサウンドクォリティにエンハンスするための機能です。Silkボタンをオンにするとネガティブフィードバックが減少し、そして周波数分布に作用することで非常に甘く音楽的な結果をもたらします。まずはご自身の耳でご確認ください。

Mute - ミュート

プリバスアウト/ポストメーターの出力をミュートします。
このスイッチは、ファンタム電源をオンにする際や音を出さずに適切な信号レベルを設定する際に便利です。

ハイパスフィルター(HPF)

ハイパスフィルターはマイク収録時に不要な低域を削る際に便利な機能で、多くのマイクロフォンプリアンプに装備されています。5032に装備したハイパスフィルターは20 ~ 250Hzの連続可変仕様で、問題となる成分(空調やコンセントから混入するハムノイズなど)を適切にカットすることができます。

Phantom Power - ファンタム電源

スタジオコンデンサーマイクロフォンに48Vの電源を供給します。

Phase Inverts / Ø - 位相極性

ソースの位相を180°反転させます。

仕様

マイクプリ

最大入力レベル
+25dBu、@20 ~ 20kHz

最大出力レベル
+25dBu、@20 ~ 20kHz

周波数特性
メイン出力、負荷なし
-3dB @ 2.5Hz、-3dB @ 125kHz

ノイズレベル
メインアウトで計測、unweighted、22Hz ~ 22kHz、40Ωターミネート
–102dBu以下 @ユニティゲイン

THD+N (高周波歪み率)
10Hz ~ 80kHz以下、+20dBu出力
0.002%以下 @ 1kHz
0.120%以下 @ 20Hz
0.010%以下 @ 20kHz

イコライザー

最大入力レベル
+24.5dBu、@20 ~ 20kHz

最大出力レベル
+24.5dBu、@20 ~ 20kHz

ノイズレベル
メインアウトで計測、unweighted、22Hz ~ 22kHz、40Ωターミネート
–92dBu以下 @すべてのEQゲイン = 0

THD+N (高周波歪み率)
10Hz ~ 80kHz以下、+20dBu出力
0.007%以下 @ 1kHz
0.120%以下 @ 20Hz
0.070%以下 @ 20kHz

Porticoシリーズについて

Portico (ポルティコ)、それは建設用語でグランドエントランスや門戸を意味します。私たちRNDチームは、期待への "扉" という意味を込め、この言葉を採用しました。Portico シリーズはプリアンプやアナログのオーディオプロセッサーで構成されており、これらは単独で使用することも組み合わせて使用することも可能で、大規模アナログコンソールなどの中でも重要な鍵となります。

ハイクォリティのミキシングコンソールは強力かつ多様なオーディオツールを供給する反面、選択肢が非常に限られます。そしてその導入コストは莫大になりがちで、不要なもの(や機能)も多く付随しているケースがあります。Protico シリーズは非常に高いクォリティと絶妙な機能を備え、かつ入手しやすく、どこにおいても使用できます - 余分なものは一切ありません。

ビンテージモジュールのサウンドに精通した多くの業界人からの意見を取り入れた Portico シリーズは、最高にして最も信頼の置ける回路設計をベースにしています。

価格

Portico 5032H (Horizontal / ヨコ型), ハーフラックサイズ

実勢価格 205,000円(税別)
JANコード:4530027320899

※2016年8月12日(金)価格改定
旧市場実勢価格:230,000円(税別)
以下の販売店ページからご購入いただけます

5211-RM

実勢価格 11,000円(税別)
JANコード:4530027320936
ハーフラックPORTICO 1台をラックマウントするキット、ブランクパネルとジョイントがセット

5221-RM

実勢価格 8,000円(税別)
JANコード:4530027320936
ハーフラックPORTICO 2台をラックマウントするキット、ジョイントブロック
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