5012 Duo Mic Pre

Portico 5012 は Rupert Neve カスタムデザインのトランスフォーマー入力と出力を装備したデュアルチャンネルマイクプリアンプです。
加えて、フェイズ、ミュート、ファンタム電源と可変設定可能なハイパスフィルターをチャンネルごとに備えています。
さらには Neve 伝統の豊かさと暖かみ、そして存在感をもたらす "シルク" サーキットまでも装備し、お好みに合わせてオン/オフができます。

マイクロフォン入力

マイク入力は非フローティングのバランス仕様です。これは計測器用のアンプに”T.L.A”(アンプをトランスフォーマーのように扱う) 構成を用いた結果で、トロイダルタイプのコモンモードリジェクション仕様のローパスフィルターを備えることで、150kHz以上の高周波を除外します。そしてユニティーゲインですべてのオーディオ帯域において+25dBuの入力信号を入力パッドなしに扱うことができるよう T.L.A. は入力トランスの後段に配置されています。この設計により、電子バランスとトランスバランス、両方の利点を持ち合わせることに成功しました。

低ノイズ、低歪オペレーション

5012 を設計した際に最も注力したのは、可能な限りノイズとハーモニックディトーションを抑えることでした。慎重を重ねたシグナルパスとクラスAオペレーションの回路が、5012 の特徴的な甘く、囁くような静けさを実現しています。

すべての Portico シリーズの入力と出力にはトランスフォーマーとほぼディスクリートのコンポーネントで構成されたアンプが使用されています。ラインアンプも同様です。シグナルチェーンに加えることで、様々なシグナルソースのサウンドクォリティを引き上げることができます。とくに元がデジタルのソースには最適です。Portico 5012 はハイエンドのオーディオチェーンに入れても遜色なく、存分にその性能を発揮することができるのです。

トランスフォーマー入出力の利点

音質に関する回路設計の細かなノウハウは徐々に明白になってきました。例えば、20kHz以上の周波数は確実に人間の音質に関する知覚に影響することが研究によって知られるようになりました。しかし、この科学的根拠によって証明される以前から、優れたミュージシャンやエンジニア達は機器の技術計測結果が同じであったとしても、実際に耳にするサウンドが全く異なることを知っていました。

音楽的な調和が取れない奇数倍音は微量であっても、音質に致命的な影響を与える場合があります。また、シグナルパスが外来ノイズや干渉を受けた場合、シグナルチェーン全体の質を著しく損なうことがあります。特に多くのコントロールルームでは、外的要因対策が不十分なアウトボード機器が使われています。このような機器のグランド処理は大抵貧弱で、深刻な問題を引き起こす可能性を持っています。現代の機器ではコスト面や利便性のために”電子バランス”回路を採用しています。この仕様の回路はベンチマークテストにおいて、とても良い計測値が得られますが、作業環境によってはその測定通りの結果や十分なパフォーマンスを発揮するとは限りません。

これらの問題を解決するため、入力と出力回路はグランドから影響を受けないようにしなければなりません。つまり、処理に必要な信号のみがシグナルパスを流れるようにする - トランスフォーマーはこの問題を解決するために用いられます。大型のトランジスターと上質の大型トランスフォーマーが備わってこそ、Rupert 氏の設計による伝統の甘いシルキーサウンドへと到達するのです。そして今日、Rupert Neve Designs の Portico モジュールによって、同様の品質とサウンドをよりコンパクトかつ低コストで提供することに成功しました。

これらのモジュールは自由に組み合わせて使用することができ、ハムノイズの発生や R.F. 干渉、あるいはそのほかの影響、コネクター接点、グランド処理、信号レベルやインピーダンスなど細心の配慮が必要な部分を気にすることなく活用できます。また、Portico モジュールはそれぞれが完全なプロ仕様のシグナルプロセッサーであり、個々に使用した際でも素晴らしい結果をもたらします。これがトランスフォーマーを入出力に使用した理由のひとつです。

特徴

Silk - シルクサーキット

この機能には特筆すべき点が沢山ありますが、簡単に言ってしまえば、ヴィンテージモジュールを使用した際のようなサウンドクォリティにエンハンスするための機能です。Silkボタンをオンにするとネガティブフィードバックが減少し、そして周波数分布に作用することで非常に甘く音楽的な結果をもたらします。まずはご自身の耳でご確認ください。

Mute - ミュート

プリバスアウト/ポストメーターの出力をミュートします。
このスイッチは、ファンタム電源をオンにする際や音を出さずに適切な信号レベルを設定する際に便利です。

High Pass Filter / HPF - ハイパスフィルター

ハイパスフィルターはシグナルチェーン内のどの場所においても有用な機能です。そしてマイクプリアンプでも重要な役割を持っています。マイク収録時に不要な低周波をカットする際に便利です。特に建物から発生するランブルノイズ、空調のモーターノイズ、ハムノイズなどに有効です。5012 のHPFは20 ~ 250Hzの範囲でカットオフ周波数を自由に設定でき、不要なノイズを適切にカットします。

Phantom Power - ファンタム電源

スタジオコンデンサーマイクロフォンに48Vの電源を供給します。

Polarity / Ø - 位相極性

ソースの位相を180°反転させます。

仕様

最大入力レベル

+25dBu、@20 ~ 20kHz

最大出力レベル

+25dBu、@20 ~ 20kHz

周波数特性

メイン出力、負荷なし
-3dB @ 2.5 Hz、-3dB @ 125 kHz

ノイズレベル

メインアウトで計測、unweighted、22Hz ~ 22kHz、40Ωターミネート、ユニティーゲイン
–102dBu以下

THD+N (高周波歪み率)

10Hz ~ 80kHz以下、+20dBu出力
0.020%以下 @ 1kHz
0.140%以下 @ 20Hz
0.070%以下 @ 20kHz

Porticoシリーズについて

Portico (ポルティコ)、それは建設用語でグランドエントランスや門戸を意味します。私たちRNDチームは、期待への "扉" という意味を込め、この言葉を採用しました。Portico シリーズはプリアンプやアナログのオーディオプロセッサーで構成されており、これらは単独で使用することも組み合わせて使用することも可能で、大規模アナログコンソールなどの中でも重要な鍵となります。

ハイクォリティのミキシングコンソールは強力かつ多様なオーディオツールを供給する反面、選択肢が非常に限られます。そしてその導入コストは莫大になりがちで、不要なもの(や機能)も多く付随しているケースがあります。Protico シリーズは非常に高いクォリティと絶妙な機能を備え、かつ入手しやすく、どこにおいても使用できます - 余分なものは一切ありません。

ビンテージモジュールのサウンドに精通した多くの業界人からの意見を取り入れた Portico シリーズは、最高にして最も信頼の置ける回路設計をベースにしています。

価格

Portico 5012H (Horizontal / ヨコ型), ハーフラックサイズ

実勢価格 195,000円(税別)
JANコード:4530027320868

※2016年8月12日(金)価格改定
旧市場実勢価格:220,000円(税別)
以下の販売店ページからご購入いただけます

5211-RM

実勢価格 11,000円(税別)
JANコード:4530027320936
ハーフラックPORTICO 1台をラックマウントするキット、ブランクパネルとジョイントがセット

5221-RM

実勢価格 8,000円(税別)
JANコード:4530027320936
ハーフラックPORTICO 2台をラックマウントするキット、ジョイントブロック
ページトップへ