Tube Direct Interface

MANLEY Tube Direct Interface では、モノ/デュアルモノ共にクリーンなチューブ回路を採用しています。ギター、ベース、ヴァイオリン、シンセなど音源を選ばず対応できる設計が施されています。どの音を通してもウォームでファットなManley特有の音に変わります。5ポジションのハイパスシェルフEQを搭載し、不必要なレゾナンスをカットします。スプリッターとしても稼動が可能で、トランス経由のバランスXLRはミキサーなどのマイクレベルインプットに送ることができ、1/4インチ出力はギターアンプに直接送って、ダイレクトとミックスすることも可能です。マスターに通すだけで、"Manleyの音"にしてしまうという離れ業(?)もポピュラーな使用方法の一つです。また、ローインピーダンスアウト(Low impedance)、グラウンドリフト(Ground lift)、コンソールアウト(Console Out Boost)スイッチを使った、広範囲、多目的ユニットとしての用途にも対応できます。
Tube Direct Interface
実勢価格:105,000円(税別本体実勢価格:100,000円)
JANコード:4530027202324
Dual-Mono Tube Direct Interface
実勢価格:157,500円(税別本体実勢価格:150,000円)
JANコード:4530027202331
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PASSIVEか、FETか、それともTUBE DIか

Dual-Mono Tube Direct Interface (画像クリックで拡大)
Tube Direct Interface (画像クリックで拡大)
ダイレクトインターフェイス(以下DI) にも様々なアプローチ方法があります。パッシブトランス方式、FET方式、オペアンプ方式、チューブ方式…目的は皆同じで、クリーンな音を送ること。パッシブトランスタイプの利点としては、バッテリ/電源が不要な点と双方向への送受信が可能な点でしょう。不利な点を挙げると、ハイインピーダンスソースを高い変換率で変換しているという点です。これは、チープで粗悪なトランスを作る際、まさに同じ原理を用いているからです。これがDIを設計する際、必ずついて回る状況なのです。優秀なDIには必ずいいトランスを使用しているはずです。FETやオペアンプ方式のDIは、世に出回っていますが、これらは安価でチープな作りであることは否めません。MANLEY DIで使用されているトランスは、チューブ回路を用いて低インピーダンス制御するタイプのものを使用しています。違いは他のDIと聞き比べていただくのが、最も手っ取り早く、明らかな方法でしょう。ギター/ベースのピックアップに最も適しているのが、チューブインプット方式であることは確かでしょう。多くのアンプキャビネットがいまだにチューブ方式を採用していることにも、そうした背景があるのかもしれません。インプット段にチューブを使用することで、より"正統派"の音に近づくことができます。クリッピングして歪んだとしても、音楽的なサウンドになるため、好んで使われているのでしょう。

MANLEY Tube Direct Interfaceは、ギター、ベース、ヴァイオリン、シンセなど音源を選ばず、チューブ独特の温かさを加えることができます。使用されているチューブは工場内で厳選された12AX7WA。通常、ギター/ベースの録音の際、アンプやキャビネットにマイクを立てて録音します。DIを使用する利点はセットアップの容易さとノイズフリーという点です。2つを組み合わせると双方の利点を有効に利用できます。Electronic Musician 誌の記者でもあるMyles Boisen 氏は、ベーストラックの録音ではMANLEYのDIが欠かせないと言います。「キャビネットにマイクを立てるよりも、いつも安定していい音が録れるんです。その効果はミックスソースでさらに明らかになります。EQ処理をほとんど加えなくてもいいくらいです。ソリッドステートDIを使った場合、こんなことはあり得ないですからね。」シンセや他の楽器を録音する際にもDIを使うことで、チューブ独特の空気感を加えることができ、グラウンディングが良好になり、さらにゲインオプションの幅も広がります。各楽器に合わせた5ポジションのハイパスシェルフEQを搭載しており、不必要なレゾナンスをカットできます。

デジタルで録音されたトラックに空気感や温かさを加えるのに、MANLEYのDIを通すエンジニアも少なくありません。このように利用する場合は、高音部分が若干ロールオフすること、そして若干のノイズが乗ることを理解したうえで利用しましょう。このノイズは決して耳障りなものではなく、耳に心地よい音楽的なノイズです。デジタルレコーディングされた音を温かく甘いサウンドにするには、厳選されたチューブとトランスを介した音楽的なノイズを加える必要があるとMANLEYは考えています。こうした音楽的なノイズをチューブ独特の"空気感"、または"温かさ"と呼ぶのかもしれません。
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シンプルだけど多機能

スプリッターとしても稼動が可能で、トランス経由のバランスXLRは、アウトボードのマイクプリやミキサーなどのマイクレベルインプットに送ることができ、1/4インチ出力はギターアンプに直接送って、ダイレクトとミックスすることも可能です。XLR出力は、低インピーダンス仕様のマイクレベル出力用(ファンタム電源不要。ラインレベルではありません)です。これはグラウンドリフト(Ground lift)のOn/Offが可能で、出力にハムノイズが乗った場合などに切り替えるとノイズを除去できます(通常はLIFT側で使用)。

フロントパネルにある"CONSOLE BOOST"と"UNITY"スイッチも切り替えができ、様々なシチュエーションで活躍できます。"UNITY"とはトランス経由の低ボルテージ、ハイカレント出力で、ボルテージロスは約23dB。コンソール等のマイクインプットに送るのに適した値です。"CONSOLE BOOST"は、"UNITY"出力に17dBを加えた出力です(ボルテージロスは約6dB)。これは極端に出力の小さな楽器を接続した場合や、ライブなどのセッティングで出力不足を補うために使います。

"Instrument Input" は1メガオームのハイインピーダンス仕様(ラインインプット向きではありません)。"Input Select"では低音部分のロールオフを設定します。BASS FULL設定ではほぼフラットなセッティングで12 Hz / -3 dBでロールオフしています。BASS MEDではこれが42 Hz / -6dBでロールオフ、GUITAR/SYNTHでは100 Hz / -6dB、そしてGUITAR MEDでは250 Hz / -6dB、GUITAR BRIGHTでは550 Hz / -6dBになります。高音部分はどの設定でも15 kHz付近で-3 dBの緩やかなロールオフをしています。この部分のセッティングは、個人の好みや嗜好性によるものが大きいので、呼称に左右されず、ご自分の耳でベストな設定を行ってください。

MANLEY Tube Direct Interface には、MonoバージョンとStereoバージョンがあります。ご注文の際にお申し付けください。
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FAQ

Q:"私は、ProToolsのメインインプットとして、主にVoxBoxを使用しています。ボーカルのみならず、ほとんどすべての楽器に使用している状態です。ギター録音の際には、十分なレベルを確保するためにVoxBoxの前段階にエフェクトペダルを使用しています。この場合、DIをかませた方がいい結果を得られるのでしょうか? そうであれば、アクティブタイプかパッシブタイプ、どちらを推奨されるでしょうか?
A:(技術担当Hutchからの応答)私のコメントは、VoxBoxのローレベルDirect Inputに関するものですが、通常より極端に低いレベルで入力された場合に特定してお話しします。こういった場合には、VoxBoxの前段階でレベルを上げてやる必要があります。エフェクトペダルには、ボリュームコントロールが付いているものが多いので、こうした要求に十分に応えてくれるでしょう。

ただし、DIという機器は、エフェクトペダルとはまったくの別物であることを認識してください。DIの基本機能とは、入力信号をマイクレベル(またはバランスライン信号)に変換することにあります。よって入力信号が、マイクプリに適したレベルになるようにボルテージを減少させます(-20dB)。つまりマイクインプットに直接接続できるわけです。DIをエフェクトペダルの前段階に置くということは、一度20dBほど減少させた信号を、再度+20dB~+40dB補ってやることであり、そのセッティング自体が無意味になります。

しかし、意図的にマイクプリを歪ませる目的でDIを使うことは考えられます。DIの後にエフェクトペダルを接続することはしませんが、DIの前段階にエフェクトペダルをつなぐということはあり得るでしょう。実際、VoxBoxのMicPreとEQセクションの間にエフェクトペダルをインサートして使っている人はいるようです。アクティブDIの中には楽器からの信号(ハイインピーダンス信号)をラインレベルに変換するものも出回っているようです。

こうした機器を使用する際は、VoxBoxのLine Inputに接続するようにしましょう。 アクティブDIかパッシブDIか-これについては、自分のスタイルによります。機材によって長所短所がありますので、ご自分の耳で確かめつつ、どれが自分のスタイルに合っているか見極めることが大切です。

VoxBoxにInstrument Inputを付けたのは、DIを所有していないユーザー層に向けて装備したものです。フロントパネルにプラグを差し込むだけで設定完了! 著名なベースプレーヤーがこの方法で録音しているところに、私は何度も遭遇したことがあります。とは言っても、お気に入りのDIがあって、それをマイク/ラインインプットに接続するのであれば、それがベストな選択であるといえるでしょう。つまり、実際の出音が素晴らしければそれでいいわけです。技術的な数値やパッチングの知識は現場では役に立ちません。何よりも自分の耳を信頼し、音楽を作ることが一番だと信じています。
Q:マイクで拾った音とダイレクトインプットの音の位相が完璧に合うようなフェイズスイッチが付いたDIボックスは設計できないものでしょうか?
A:一番手っ取り早く位相を合わせるには、物理的にミリ秒単位の超ショートディレイを作り出すか、もしくはトラックをずらすことで近い効果を得られるかもしれません。
正確なディレイ値を割り出すのは簡単ではありません。アンプとマイク間の距離も考慮に入れるべきですし、スピーカーに信号が届いてから実際にスピーカーを駆動する時間まで、考慮すべき点は多岐にわたります。高周波帯域は、他の帯域と比べて空気を伝わる時間が異なります。さらに、アンプのEQ設定やスピーカーリゾナンスは特定の周波数帯域でフェイズシフトします。これらすべてを考慮に入れたうえで、忍耐強くトラックをずらす実験を行えば位相を完璧に合わせることも可能かもしれません。

面白いDIの使用方法としては、ベースギターの場合、音を揃えるためにEQを少しかけます。さらにリミッターを通して音量を揃えます。ミックスする際に、EQを通していない原音にコンプレッサーをかけるとうまくミックスされ、レベルもコンスタントになります。
マイクではダイナミクスの幅がさらに広くなるので、EQを深めにかけるようにしてリミッターをさらに一台加えて音を揃えます。ギターの場合は、ベースよりもEQを少し深めにかけるようにしましょう。
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