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TAE(トゥルー・アナログ・エミュレーション)は、音色、波形、チューニング、アナログ・シンセサイザーのその他の詳細な特徴をデジタルで再現するArturiaの独自の技術です。
アナログ・オシレータをより忠実に再現
TAEオシレータはアナログのオシレータに非常に類似しています。これにはいくつかの重要な理由があります。
主な理由の一つは、TAEオシレータが「自由」であること、つまり、 サンプルやウェーブテーブルに基づいたものではないということです。ノートが演奏されている際に、0ポイントから生成されるのです。各波形はダイナミックに生成され、サンプリングの「カッティング」とクオンタイズで、常に適応できるようになり、デジタル波形生成ではっきりと残る痕跡を回避しています。過去のクラシックなアナログ・シンセサイザーで見られたような、ある種の「ライブ感」を得ることができます。
スタンダードなデジタル・シンセサイザーは、高周波数の場合や、パルス・ウィズ・モジュレーションやフリケンシー・モジュレーションを使っている際にエイリアシング・ノイズを発生させます。TAE技術により、余分なCPUを使わずに、(PWM, FMなど)全ての状況において、全くエイリアシング・ノイズのないオシレータを生成することが可能です。
典型的なソフトウェア・シンセサイザーの周波数スペクトル
TAEオシレータの周波数スペクトル
また、全てのオシレータは特定の使用周波数に最適化されており、まるで本物のアナログ・シンセサイザーを演奏しているかのようにインストゥルメントで演奏することができるのです。波形は前もってサンプルされず、また、デジタル的な調整で再生される訳ではないので、各ノートにそれ独自の生命を宿らせることができます。
さらに、良い意味でオリジナルのアナログ・オシレータは不安定です。実際にはそれらの波形は常に、ある周期と他の周期でわずかに異なります。また、アナログ・ハードウェアは感度が高いということもあり、このことから、新たな周期は、電源や気温、環境状態によって異なる時間を引き出します。
TAE技術によりこのオシレータの不安定性を再現することができます。そのため、より暖かく、ファットなサウンドを作成することができます。
オリジナルのアナログ・オシレータはコンデンサーの除荷を使い、一般的な波形(ノコギリ波、三角波、矩形波)を作り出します。これはつまり、音楽的に非常に好ましい形で波形がわずかに湾曲され、歪められたということです。TAE技術により、コンデンサーの除荷の再現が可能になり、オリジナルのアナログ・サウンドを作りだすことができます。
TAEオシレータは自由で生き生きとしているため、未加工のオシレータでシンプルなコードを演奏すると、サウンドに霧がかかっていたり、サウンドが塞がれていたりするようなデジタルの感じはせず、透明でクリアな心地よいサウンドをご提供します。
PWM
TAE技術では、今までにないレベルのクオリティで、複雑なPWMサウンドを作ることもできます。もちろんエイリアシング・ノイズはまったくありません。これは、TAEの全ての波形(矩形波、三角波、ノコギリ波など)にあてはまります。三角波、ノコギリ波/ランプ波などの波形では、PWMを実現することは非常に困難です。このため、TAEで、普段ではあまり聞かれない独特のサウンドを作ることができます。この技術を導入することで、弊社はバーチャル・アナログ・シンセサイザーにおいて新たな次元の現実に貴方をお連れします。ご自身の音楽制作でさらに創造性を高めていただくことができます。
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ダイレクト・フィルター回路モデルでアナログをよりよく再現
TAE®技術はアナログ・フィルターの特性をデジタルの領域で作り出します。
Prophet Vを例にとってみましょう。コンピュータの処理能力の進歩のおかげで、Prophet Vはダイレクト・フィルター・モデル技術を使用して、オリジナルの4ポール・ローパス・フィルターの再現において、今までにない正確さを実現することができます。フィルター回路の個々のハードウェアの部品をモデルにすることで、オリジナルのアナログ・サウンドと同じような暖かいニュアンスが再現されます。このグラフは周波数領域のプロットで、動作中のダイレクト・サーキット・モデルの一例になります。これは、フィルターがセルフ・オシレーション・モードの時、レゾナント・フリケンシーの倍数での倍音の発生をバーチャル(青色)とオリジナル(赤色)の両方で表しています。これらの倍音はProphet 5のフィルターの特徴であり、またアナログ回路に特有の非線形の挙動に基づいています。発生した倍音は、フィルターにより生み出されたサウンドの豊かさと暖かさにつながります。Prophet Vでのアナログ回路のダイレクトな再現の結果、同じサウンドの特性を生み出すことができるようになり、ユーザー様に真のアナログ・サウンドを提供します。
フィルターの自己発振のハーモニクス比較 オリジナル Prophet 5™(レッドライン)/ プロフェット V(ブルーライン
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ソフト・クリッピングの実施
アナログ・シンセサイザーでは、レゾナント・フィルターはリミッティング機能を使っており、シグナルが大きくなり過ぎるのを防ぎます(ソフト・クリッピング)。
TAE技術により、このリミッティング機能の再現が可能になり、より自然なサウンドを作り出すことができます。また、TAE技術により、オリジナルのハードウェア・シンセサイザーのように、フィルターが自己発振することも可能となります。
さらに、ソフト・クリッピングは、ある種のサチュレーション・エフェクトになりえます。ソフト・クリッピングはアナログ・シンセサイザーのアウトプットの増幅段階において非常に特有で「アナログ・サウンド」として重要なコンポーネントですが、アナログ・ソフト・クリッピングと比較して、一般的な形状では、あまりよい結果にはなりません。
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