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我々はいかにやり遂げたか クリストフ・ベルジェ(IRCAM)
トランペットの管の動作をデータ化するための数値測定は無響室でおこなわれました。
トランペット奏者とのディスカッションの後、我々は人工の唇デバイスを考案しました。これにはラテックス製の唇が装備されており、これを自由にコントロールすることでトランペット奏者の様な演奏することができるようになりました。
これらの実験的な研究は、無数に存在するアコースティック楽器の演奏方法の特徴をシミュレーションするためのモデルを生み出しました。このモデルは、様々なフィンガリング(異なったバルブ・ポジション)、唇のテンションの変化、息のプレッシャーの増減で生まれるブラッシー・ノイズ等々、といった管楽器の演奏過程で生み出される様々な特定の効果を自動的に生成することができます。空気の乱流から生み出されるノイズもまた、自然なトランペットの演奏を分析することによってモデリングされました。
このモデルの演奏機能はアコースティック楽器と全く同様です。しかし、このバーチャル・インストゥルメントを演奏するためのトレーニングは一切必要ありません。鍵盤を弾くだけで、数多くの演奏パラメーターは、モデリングに従って自動的にコントロール・パラメーターに割り当てられて演奏されます。
これらのパラメーター(マッピング)の設定は、このプロジェクトで特別に開発された最適化の体系です。このアルゴリズムはコントロール・パラメーターの最適値を発見する技術を元に作成されており、モデルは自動的に要求された音符を演奏します。
トロンボーン
トロンボーンのモデルはトランペットが基本となっています。トロンボーンの特徴は、その管の特性(=スライド部分)にあります。スライドを使用する際には複数のポジションの移行方法が考えられるため、そのシミュレーションが困難です。
サックス
サックスのモデルはトランペットとは全く異なっています。ビブラートは唇ではなく、リードによって生み出されます。すべてのキーと指穴を使って演奏する場合、サックスのモデリングは非常に複雑なものとなります。
コーラス
特殊なコーラス技術は、複数の楽器による超リアルなユニゾン・サウンドを生み出すためにIRCAMによって開発されました。これにより異なった複数の楽器を同時にステレオでリアルタイムに演奏することが可能となります。
Ircam
Ircamは、パリのポンピドー・センターにある近代の音楽研究と創造を専門とする国立の音響・音楽研究所です。音と音楽を生み出す新しい方法を模索し、アートと科学をリンクするためにミュージシャンと科学者が一緒に働く世界でも非常にユニークな機関です。
この管楽器の物理モデリング・プロジェクトは、ザビエル・ロジェ氏とクリストフ・ベルジェ氏が中心となり、長年にわたる研究をおこなってきました。
ノンリニアのフィードバック・ループは、IRCAMで使用されてきた管楽器モデルの原型で、通常使用されていた波形モデルと比較すると格段にリアルなサウンドを得ることが出来ます。最初のモデルはトランペット・モデルでブレス・コントローラーによって演奏されました。IRCAMとアートリアの試みはこのモデルをキーボードに適応させるとともに、リフを演奏させることでした。
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